专利摘要:
本発明は一般に、HIVインテグラーゼを阻害し、ヒトDNAへのウイルス組込みを防止する、新規な式Iの化合物およびそれらの塩に関する。この作用によって、該化合物はHIV感染およびAIDSの治療のために有用なものとなる。本発明はまた、HIVに感染している患者を治療するための医薬組成物および方法も包含する。
公开号:JP2011515412A
申请号:JP2011500942
申请日:2009-03-19
公开日:2011-05-19
发明作者:カール・ウレ;ケビン・エム・ピース;ジョナサン・アール・ウェイス;チェン・リ;ティモシー・ピー・コノリー;ナラシムフル・ビー・ナイドゥ;ニコラス・エイ・ミーンウェル;フランシス・ボーリュー;マーガレット・イー・ソレンソン;マイケル・エイ・ウォーカー;マノジ・ペイテル;泰次 植田
申请人:ブリストル−マイヤーズ スクイブ カンパニーBristol−Myers Squibb Company;
IPC主号:C07D471-04
专利说明:

[0001] 関連出願の相互参照
本出願は、2009年3月18日に出願された米国特許非仮出願第12/406,268号、および2008年3月19日に出願された米国特許仮出願第61/037,729号の利益を主張する。]
技術分野

[0002] 本発明は一般に、HIVインテグラーゼを阻害し、ヒトDNAへのウイルス組込みを防止する、式Iの新規な化合物およびそれらの塩に関する。この作用によって、これらの化合物は、HIV感染およびAIDSの治療のために有用なものとなる。本発明はまた、HIVに感染している患者を治療するための医薬組成物および方法を包含する。]
背景技術

[0003] ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は、免疫系の破壊、および生命に危険を及ぼす日和見感染を撃退できないことによって特徴付けられる致死的疾患である後天性免疫不全症候群(AIDS)に関与する病原体として同定されてきた。最近の統計(非特許文献1)によって、世界中で3300万もの人々がこのウイルスに感染していることが示されている。多数の既感染者に加えて、このウイルスは拡散を続けている。1998年の推定では、その年のみでほぼ600万人が新たに感染したことを示唆している。同じ年に、概ね250万人がHIVおよびAIDS関連で死亡した。]
[0004] 感染症に有効であるいくつかの抗ウイルス薬が現在利用可能である。これらの薬剤は、それらが標的とするウイルスタンパク質およびそれらの作用機序に基づいて4つのクラスに分けることができる。特に、サキナビル、インジナビル、リトナビル、ネルフィナビル、アタザナビル、ダルナビル、アンプレナビル、ホスアンプレナビル、ロピナビルおよびチプラナビルは、HIVによって発現するアスパルチルプロテアーゼの競合的阻害剤である。ジドブジン、ジダノシン、スタブジン、ラミブジン、ザルシタビン、エムトリシタビン(emtricitibine)、テノホビルおよびアバカビルは、基質模倣体として挙動してウイルスのcDNA合成を停止するヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤である。非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤であるネビラピン、デラビルジン、エファビレンツおよびエトラビリンは、非競合的(または不競合的)機序によってウイルスcDNAの合成を阻害する。エンフビルチドおよびマラビロクは、宿主細胞へのウイルスの侵入を阻害する。これらの薬剤の単独使用は、ウイルス複製を減少させるのに有効である。ウイルスは全ての公知の薬剤に対して容易に抵抗性を獲得するため、効果は一時的なものに過ぎない。しかし、併用療法は、多数の患者においてウイルスを減少させることおよび抵抗性の出現を抑制することの両方において非常に有効であることが立証されている。併用療法が広く利用可能である米国において、HIV関連死の数は減少した(非特許文献2)。]
[0005] 残念ながら、全ての患者が応答性であるわけではなく、多数がこの療法に失敗する。実際は、概ね30〜50%の患者が最終的に併用療法に失敗する。殆どの場合における治療の失敗は、ウイルスの抵抗性の出現により引き起こされる。次にウイルスの抵抗性は、高いウイルス変異率と相まって、感染の過程におけるHIV−1の急速な代謝回転によってもたらされる。このような状態の下で、薬物効力が不十分であること、複雑な薬物投与計画に対して服薬遵守がされにくいこと、および曝露に対する内因性薬理学的バリアに起因する不完全なウイルスの抑制によって、抵抗性が出現する十分な素因が生じる。ウイルスの血漿濃度が検出可能な値より下に減少したときでさえ、低水準の複製が続けられることを示唆する最近の知見はより憂慮すべきことである(<50コピー/ml)(非特許文献3)。好ましくは、他のウイルス酵素を標的として、抵抗力を減少させ、ウイルス複製をさらに抑制する、新規な抗ウイルス剤が明らかに必要とされている。]
[0006] HIVは、3種の酵素、逆転写酵素、アスパルチルプロテアーゼ、およびインテグラーゼを発現する。3種は全て、AIDSおよびHIV感染を治療するための標的である。HIVインテグラーゼは、感染の直後に細胞中で構築されるウイルスのプレインテグレーション複合体の構成要素である(非特許文献4)。この酵素は、宿主ゲノムへのプロウイルスDNAの組込みを触媒し、ウイルスの感染性のために絶対的に必要である。プロウイルスクローン中のインテグラーゼの活性部位を変異させることによって、宿主染色体中に挿入できなくなるために複製できないウイルスが得られることを、初期の実験は示した(非特許文献5)。選択的HIVインテグラーゼ阻害剤は、細胞培養物中で有効な抗HIV活性を有することが示されており(非特許文献6)、このクラスの阻害剤は、異なるクラスのHIV阻害剤を含有する組合せ投与計画の一部として非常に有効であることは明らかである。HIVインテグラーゼ阻害剤であるラルテグラビル(ISENTRESS(登録商標))は、48週間の試験結果に基づいて治療経験のある患者への使用が承認された(非特許文献7:非特許文献8)。さらに、第2のインテグラーゼ阻害剤であるエルビテグラビル(GS−9137)は、未処置および治療経験のある患者においてリトナビルブーストと組み合わせた第II相試験を成功裏に完了した(非特許文献9)。したがって、HIV−1インテグラーゼは、新規な抗HIV−1療法のための有望な標的である。]
[0007] 本発明は技術的な利点を提供し、例えば、この化合物は新規であり、HIVインテグラーゼを阻害する。さらに、この化合物は、例えば、それらの作用機序、結合、阻害効力、標的選択性、溶解性、安全性プロファイル、またはバイオアベイラビリティーの1つまたは複数に関する製薬学的用途のための利点を提供する。]
[0008] HIVインテグラーゼ阻害剤は、特許文献1および特許文献2および特許文献3および特許文献4に開示されている。]
[0009] 米国特許第7,176,196号
米国特許第7,173,022号
国際出願公開WO2004/58756
国際出願公開WO2004/58757]
先行技術

[0010] UNAIDS: Report on the GlobalHIV/AIDS Epidemic, December 1998
Palella, F. J.; Delany, K. M.; Moorman, A. C.; Loveless, M. O.; Furher, J.; Satten, G. A.; Aschman, D. J.; Holmberg, S. D. N. Engl. J. Med. 1998, 338, 853-860
Carpenter, C. C.; Cooper, D. A.; Fischl, M. A.; Gatell, J. M.; Gazzard, B. G.; Hammer, S. M.; Hirsch, M. S.; Jacobsen, D. M.; Katzenstein, D. A.; Montaner, J. S.; Richman, D. D.; Saag, M. S.; Schechter, M.; Schooley, R. T.; Thompson, M. A.; Vella, S.; Yeni, P. G.; Volberding, P. A. JAMA 2000, 283, 381-390
Chiu, T.K.; Davies, D.R. Curr. Top. Med. Chem. 2004, 4, 965-977
Englund, G.; Theodore, T.S.; Freed, E.O.; Engleman, A.; Martin, M.A. J. Virol. 1995, 69, 3216-3219
Hazuda, D.J.; Felock, P.; Witmer, M.; Wolfe, A; Stillmock, K.; Grobler, J.A.; Espeseth, A.; Gabryelski, L.; Schleif, W.; Blau, C.; Miller, M.D. Science, 2000, 287, 646-650
Cooper, D.A.; Gatell, J.; Rockstroh, J.; Katlama, C.; Yeni, P.; Lazzarin, A.;, Xu, X.;, Isaacs, R.; Teppler, H.; Nguyen, B.Y. 15th Conference on Retroviruses and Opportunistic Infections, Boston, MA., Feb 3-6, 2008 Abst. 105LB
Evering, T.H.; Markowitz, M. Drugs Today, 2007, 43, 865-877
Zolopa, A. 14th Conference on Retroviruses and Opportunistic Infections, Los Angeles, CA. Feb 25-28, 2007 Abst. 143LB]
発明が解決しようとする課題

[0011] 本発明は、薬学的に許容される塩を含めた式Iの化合物、それらの医薬組成物、およびHIVインテグラーゼを阻害し、HIVまたはAIDSに感染した患者を治療することにおけるそれらの使用を包含する。]
課題を解決するための手段

[0012] 本発明の一態様は、式Iの化合物;または薬学的に許容されるその塩であり、



式中、
R1は、(Ar1)アルキル、アルキル、(シクロアルキル)アルキル、ジフェニルアルキル、フェノキシアルキル、(PhNH)アルキル、(メチルピロリジニル)アルキル、(イミダゾリル)アルキル、(バレロラクタミル)アルキル、(テトラヒドロフラニル)アルキル、((フルオロ)(メチル)ピリジニル)メチル、フェニルシクロプロピル、またはベンジルピロリジニルであり;
R2は、水素、アルキル、ヒドロキシまたはアルコキシであり;
R3は、水素、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、シアノ、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、N(R8)(R9)、N(R6)COR7、N(R6)SO2R7、N(R6)CO2R7、N(R6)SO2N(R8)(R9)、CO2R6、CON(R8)(R9)、SOR7、SO2R7、SO2N(R8)(R9)、PO(OR6)2、R12、またはAr2であり;
R4は、水素、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、またはN(R6)(R6)であり;
R5は、水素、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、またはN(R6)(R6)であり;
R6は、水素、アルキル、ハロアルキル、またはシクロアルキルであり;
R7は、アルキル、ハロアルキル、またはシクロアルキルであり;
R8は、水素、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキルまたはジアルキルアミノアルキルであり;
R9は、水素、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキルまたはジアルキルアミノアルキルであるか;あるいは
N(R8)(R9)は一緒になって、アゼチジニル、ピロリジニル、(R10)−ピペリジニル、N−(R11)−ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、またはジオキソチアジニルであり;
R10は、水素、アルキル、ヒドロキシ、またはヒドロキシアルキルであり;
R11は、水素、アルキル、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルコキシアルキル、フェニル、ピリジニル、(メチルイミダゾリル)メチル、COR6、CO2R6、(ヒドロキシアルキル)CO、(アルコキシアルキル)CO、(テトラヒドロフラニル)CO、(メチルイソオキサゾリル)CO、(チエニル)CO、(フラニル)CO、(ピリジニル)CO、CON(R8)(R9)、SO2R7、SO2N(R8)(R9)、(ジメチルイソオキサゾリル)SO2、((カルボエトキシ)チエニル)SO2、(メチルイミダゾリル)SO2、



であり;
R12は、アゼチジノニル、ピロリジノニル、バレロラクタミル、カプロラクタミル、マレイミド、オキサゾリジノニル、イミダゾリジノニル、トリアゾロニル、N−(R6)−ジオキソチアゾリジニルまたはジオキソチアジニルであって、アルキル、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、およびアミノアルキルからなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されており;
R13は、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、またはアルキルスルホニルであり;
R14は、N(R15)(R15)、N(R15)(ベンジルオキシカルボニル)、N(R15)(アルキルオキシカルボニル)、N(R15)((ヒドロキシアルキル)オキシカルボニル)、N(R15)((アルキルオキシ)アルキルオキシカルボニル)、N(R15)CO(R16)、N(R15)((CO(N(R15)2)アルキル)、N(R15)((CO2CO(N(R15)2)アルキル)、N(R15)CO((N(R15)2)アルキル)、N(R15)CO((CON(R15)(R15)アルキル)、N(R15)COCO2(R15)、N(R15)CO((CO2(R15)アルキル)、N(R15)COCON(R15)(R15)、N(R15)COCO((N(R15)(R15))アルキル)、N(R15)CO(N(R15)2)、N(R15)SO2R16、N(R15)SO2(N(R15)2)、またはN(R15)COAr3であるか;
R14は、ヒドロキシ、アルコキシ、(ヒドロキシ)アルコキシ、(アルコキシ)アルコキシ、(R16CO2)アルコキシ、または(PhCO2)アルコキシであるか;
R14は、N(R15)COCON(R15)(アルコキシアルキル)、N(R15)COCON(R15)(ヒドロキシアルキル)、N(R15)COCON(R15)((テトラヒドロフラニル)メチル)、N(R15)COCON(R15)((N,N−ジメチルピラゾリル)メチル)、またはN(R15)CO((Ar4)アルキル)であるか;
R14は、



であるか;
あるいはR14は、



であり;
R15は、水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ハロアルキル、またはシクロアルキルであるか;
あるいはN(R15)(R15)は一緒になって、アゼチジニル、ピロリジニル、(R10)−ピペリジニル、N−(R11)−ピペラジニル、モルホリニル、またはチオモルホリニルであって、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキルオキシアルキル、アセトアミド、CO2R6、もしくはCON(R8)(R9)から選択される0〜2個の置換基で置換されており;
R16は、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、テトラヒドロピラニル、またはAr3であり;
R17は、水素、アルキル、アルキルCO、シクロアルキルCO、アルキルオキシCO、CON(R15)(R15)、COCON(R15)(R15)、COAr3、アルキルSO2、シクロアルキルSO2、フラニルSO2、トリアゾリルSO2、またはN−メチルピロリルSO2であり;
Ar1は、



であり;
Ar2は、テトラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリジニル、またはヒドロキシピリジニルであって、オキソ、ハロ、シアノ、ベンジル、アルキル、アルコキシ、N(R8)(R9)、CO2R6、およびCON(R8)(R9)からなる群から選択される0〜3個の置換基で置換されており;
Ar3は、テトラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、イミダゾピリジニル、キノリニル、イソキノリニル、またはフェニルであって、オキソ、ハロ、アルコキシ、ハロアルコキシ、シアノ、ベンジル、アルキル、ハロアルキル、N(R8)(R9)、およびN(R15)CO(R16)からなる群から選択される0〜3個の置換基で置換されており;
Ar4は、ピラゾリルまたはトリアゾリルであって、CO2R6またはCON(R8)(R9)から選択される0〜1個の置換基で置換されており;
X−Y−Zは、



である。]
[0013] 本発明の別の態様は、式Iの化合物または薬学的に許容されるその塩であり、式中、
R1は、(Ar1)アルキルであり;
R2は、水素、アルキル、ヒドロキシまたはアルコキシであり;
R3は、水素、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、N(R8)(R9)、N(R6)COR7、N(R6)SO2R7、N(R6)CO2R7、N(R6)SO2N(R8)(R9)、CO2R6、CON(R8)(R9)、SOR7、SO2R7、SO2N(R8)(R9)、PO(OR6)2、R12、またはAr2であり;
R4は、水素、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、またはN(R6)(R6)であり;
R5は、水素、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、またはN(R6)(R6)であり;
R6は、水素、アルキル、ハロアルキル、またはシクロアルキルであり;
R7は、アルキル、ハロアルキル、またはシクロアルキルであり;
R8は、水素、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキルまたはジアルキルアミノアルキルであり;
R9は、水素、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキルまたはジアルキルアミノアルキルであるか;あるいは
N(R8)(R9)は一緒になって、アゼチジニル、ピロリジニル、(R10)−ピペリジニル、N−(R11)−ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、またはジオキソチアジニルであり;
R10は、水素、アルキル、ヒドロキシ、またはヒドロキシアルキルであり;
R11は、水素、アルキル、シクロアルキル、COR6、またはCO2R6であり;
R12は、アゼチジノニル、ピロリジノニル、バレロラクタミル、カプロラクタミル、マレイミド、オキサゾリジノニル、イミダゾリジノニル、トリアゾロニル、N−(R6)−ジオキソチアゾリジニルまたはジオキソチアジニルであって、アルキル、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、およびアミノアルキルからなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されており;
R13は、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、またはアルキルスルホニルであり;
R14は、N(R15)(R15)、N(R15)(ベンジルオキシカルボニル)、N(R15)(アルキルオキシカルボニル)、N(R15)CO(R16)、N(R15)CO(アルキル(N(R15)2))、N(R15)COCO2(R15)、N(R15)COCON(R15)(R15)、N(R15)CO(N(R15)2)、N(R15)SO2R16、N(R15)SO2(N(R15)2)、またはN(R15)COAr3であるか;
R14は、ヒドロキシ、アルコキシ、(ヒドロキシ)アルコキシ、(アルコキシ)アルコキシ、(R16CO2)アルコキシ、または(PhCO2)アルコキシであるか;
あるいはR14は、



であり;
R15は、水素、アルキル、ハロアルキル、またはシクロアルキルであるか;
あるいはN(R15)(R15)は一緒になって、アゼチジニル、ピロリジニル、(R10)−ピペリジニル、N−(R11)−ピペラジニル、モルホリニル、またはチオモルホリニルであり;
R16は、アルキル、ハロアルキル、またはシクロアルキルであり;
Ar1は、



であり;
Ar2は、テトラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリジニル、またはヒドロキシピリジニルであって、オキソ、ハロ、シアノ、ベンジル、アルキル、アルコキシ、N(R8)(R9)、CO2R6、およびCON(R8)(R9)からなる群から選択される0〜3個の置換基で置換されており;
Ar3は、テトラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、フラニル、チエニル、ピロリル、またはピリジニルであって、オキソ、ハロ、アルコキシ、シアノ、ベンジル、およびアルキルからなる群から選択される0〜3個の置換基で置換されており;
X−Y−Zは、



である。]
[0014] 本発明の別の態様は、式Iの化合物または薬学的に許容されるその塩であり、式中、
R1は、(Ar1)アルキル、アルキル、(シクロアルキル)アルキル、ジフェニルアルキル、フェノキシアルキル、(PhNH)アルキル、(メチルピロリジニル)アルキル、(イミダゾリル)アルキル、(バレロラクタミル)アルキル、(テトラヒドロフラニル)アルキル、((フルオロ)(メチル)ピリジニル)メチル、フェニルシクロプロピル、またはベンジルピロリジニルであり;
R2は、水素であり;
R3は、水素、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、シアノ、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、N(R8)(R9)、N(R6)COR7、N(R6)SO2R7、N(R6)CO2R7、N(R6)SO2N(R8)(R9)、CO2R6、CON(R8)(R9)、SO2R7、SO2N(R8)(R9)、またはAr2であり;
R4は、水素、ハロ、またはアルキルであり;
R5は、水素、ハロ、またはアルキルであり;
R6は、水素、アルキル、ハロアルキル、またはシクロアルキルであり;
R7は、アルキル、ハロアルキル、またはシクロアルキルであり;
R8は、水素、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキルまたはジアルキルアミノアルキルであり;
R9は、水素、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキルまたはジアルキルアミノアルキルであり;あるいは
N(R8)(R9)は一緒になって、アゼチジニル、ピロリジニル、(R10)−ピペリジニル、N−(R11)−ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、またはジオキソチアジニルであり;
R10は、水素、アルキル、ヒドロキシ、またはヒドロキシアルキルであり;
R11は、水素、アルキル、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルコキシアルキル、フェニル、ピリジニル、(メチルイミダゾリル)メチル、COR6、CO2R6、(ヒドロキシアルキル)CO、(アルコキシアルキル)CO、(テトラヒドロフラニル)CO、(メチルイソオキサゾリル)CO、(チエニル)CO、(フラニル)CO、(ピリジニル)CO、CON(R8)(R9)、SO2R7、SO2N(R8)(R9)、(ジメチルイソオキサゾリル)SO2、((カルボエトキシ)チエニル)SO2、(メチルイミダゾリル)SO2、



であり;
R13は、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、またはアルキルスルホニルであり;
R14は、N(R15)(R15)、N(R15)(ベンジルオキシカルボニル)、N(R15)(アルキルオキシカルボニル)、N(R15)((ヒドロキシアルキル)オキシカルボニル)、N(R15)((アルキルオキシ)アルキルオキシカルボニル)、N(R15)CO(R16)、N(R15)((CO(N(R15)2)アルキル)、N(R15)((CO2CO(N(R15)2)アルキル)、N(R15)CO((N(R15)2)アルキル)、N(R15)CO((CON(R15)(R15)アルキル)、N(R15)COCO2(R15)、N(R15)CO((CO2(R15)アルキル)、N(R15)COCON(R15)(R15)、N(R15)COCO((N(R15)(R15))アルキル)、N(R15)CO(N(R15)2)、N(R15)SO2R16、N(R15)SO2(N(R15)2)、またはN(R15)COAr3であるか;
R14は、ヒドロキシ、アルコキシ、(ヒドロキシ)アルコキシ、(アルコキシ)アルコキシ、(R16CO2)アルコキシ、または(PhCO2)アルコキシであるか;
R14は、N(R15)COCON(R15)(アルコキシアルキル)、N(R15)COCON(R15)(ヒドロキシアルキル)、N(R15)COCON(R15)((テトラヒドロフラニル)メチル)、N(R15)COCON(R15)((N,N−ジメチルピラゾリル)メチル)、またはN(R15)CO((Ar4)アルキル)であるか;
R14は、



であるか;
あるいはR14は、



であり;
R15は、水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ハロアルキル、またはシクロアルキルであるか;
あるいはN(R15)(R15)は一緒になって、アゼチジニル、ピロリジニル、(R10)−ピペリジニル、N−(R11)−ピペラジニル、モルホリニル、またはチオモルホリニルであって、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキルオキシアルキル、アセトアミド、CO2R6、もしくはCON(R8)(R9)から選択される0〜2個の置換基で置換されており;
R16は、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、テトラヒドロピラニル、またはAr3であり;
R17は、水素、アルキル、アルキルCO、シクロアルキルCO、アルキルオキシCO、CON(R15)(R15)、COCON(R15)(R15)、COAr3、アルキルSO2、シクロアルキルSO2、フラニルSO2、トリアゾリルSO2、またはN−メチルピロリルSO2であり;
Ar1は、

であり;
Ar2は、テトラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリジニル、またはヒドロキシピリジニルであって、オキソ、ハロ、シアノ、ベンジル、アルキル、アルコキシ、N(R8)(R9)、CO2R6、およびCON(R8)(R9)からなる群から選択される0〜3個の置換基で置換されており;
Ar3は、テトラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、イミダゾピリジニル、キノリニル、イソキノリニル、またはフェニルであって、オキソ、ハロ、アルコキシ、ハロアルコキシ、シアノ、ベンジル、アルキル、ハロアルキル、N(R8)(R9)、およびN(R15)CO(R16)からなる群から選択される0〜3個の置換基で置換されており;
Ar4は、ピラゾリルまたはトリアゾリルであって、CO2R6もしくはCON(R8)(R9)から選択される0〜1個の置換基で置換されており;
X−Y−Zは、



である。]
[0015] 本発明の別の態様は、R1が(Ar1)アルキルである式Iの化合物である。]
[0016] 本発明の別の態様は、R1が(Ar1)アルキルであり、R2が水素である式Iの化合物である。]
[0017] 本発明の別の態様は、R1が、



である式Iの化合物である。]
[0018] 本発明の別の態様は、R1が、



であり、R3が、水素またはハロ以外である式Iの化合物である。]
[0019] 本発明の別の態様は、R2が水素である式Iの化合物である。]
[0020] 本発明の別の態様は、R3がR12である式Iの化合物である。]
[0021] 本発明の別の態様は、R3がAr2である式Iの化合物である。]
[0022] 本発明の別の態様は、R3が、CON(R8)(R9)、SO2N(R8)(R9)、アゼチジノニル、ピロリジノニル、バレロラクタミル、カプロラクタミル、オキサゾリジノニル、イミダゾリジノニル、ジオキソチアジニル、N−(R6)−ジオキソチアゾリジニル、またはトリアゾリルであり、ここでトリアゾリルが0〜2個のアルキルもしくはオキソ置換基で置換されている、式Iの化合物である。]
[0023] 本発明の別の態様は、R3が、ハロ、CON(R8)(R9)、オキサゾリジノニル、またはトリアゾリルであり、ここでトリアゾリルが0〜2個のアルキルもしくはオキソ置換基で置換されている、式Iの化合物である。]
[0024] 本発明の別の態様は、R14が、N(R15)(R15)、N(R15)(ベンジルオキシカルボニル)、N(R15)(アルキルオキシカルボニル)、N(R15)((ヒドロキシアルキル)オキシカルボニル)、N(R15)((アルキルオキシ)アルキルオキシカルボニル)、N(R15)CO(R16)、N(R15)((CO(N(R15)2)アルキル)、N(R15)((CO2CO(N(R15)2)アルキル)、N(R15)CO((N(R15)2)アルキル)、N(R15)CO((CON(R15)(R15)アルキル)、N(R15)COCO2(R15)、N(R15)CO((CO2(R15)アルキル)、N(R15)COCON(R15)(R15)、N(R15)COCO((N(R15)(R15))アルキル)、N(R15)CO(N(R15)2)、N(R15)SO2R16、N(R15)SO2(N(R15)2)、またはN(R15)COAr3である式Iの化合物である。]
[0025] 本発明の別の態様は、R14が、N(R15)COCON(R15)(R15)である式Iの化合物である。]
[0026] 本発明の別の態様は、Ar2が、テトラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、フラニル、チエニル、またはピロリルであって、ハロおよびアルキルからなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されている、式Iの化合物である。]
[0027] 本発明の別の態様は、Ar3が、オキサジアゾリル、ピラゾリル、またはイソオキサゾリルである式Iの化合物である。]
[0028] 本発明の別の態様は、X−Y−Zが、



である式Iの化合物である。]
[0029] 式Iの化合物について、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、Ar1、Ar2、Ar3、Ar4、およびX−Y−Zを含めた可変置換基の任意の例の範囲は、可変置換基の任意の他の例の範囲から独立して使用することができる。したがって、本発明には、異なる態様の組合せが含まれる。]
[0030] 他に特定しない限り、これらの用語は、下記の意味を有する。「アルキル」は、1〜6個の炭素からなる直鎖状または分枝状アルキル基を意味する。「アルケニル」は、少なくとも1つの二重結合を有する2〜6個の炭素からなる直鎖状または分枝状アルキル基を意味する。「アルキニル」は、少なくとも1つの三重結合を有する2〜6個の炭素からなる直鎖状または分枝状アルキル基を意味する。「シクロアルキル」は、3〜7個の炭素からなる単環式環系を意味する。「ハロアルキル」および「ハロアルコキシ」には、モノハロからペルハロの全てのハロゲン化異性体が含まれる。炭化水素部分(例えば、アルコキシ)を伴う用語には、炭化水素部分についての直鎖状および分枝状異性体が含まれる。括弧でくくられた用語および複数の括弧でくくられた用語は、当業者に対して結合関係を明らかにすることを意図する。例えば、((R)アルキル)などの用語は、置換基Rでさらに置換されているアルキル置換基を意味する。]
[0031] 「ジオキソラニフェニル」とは、



を意味する。]
[0032] 「ジオキソチアゾリジニル」とは、



を意味する。]
[0033] 「ジオキソチアジニル」とは、



を意味する。]
[0034] 本発明には、該化合物の全ての薬学的に許容される塩形態が含まれる。薬学的に許容される塩は、対イオンが化合物の生理活性または毒性に有意に寄付せず、したがって薬理学的同等物として機能するものである。これらの塩は、市販の試薬を用いて通常の有機技術によって作製することができる。いくつかのアニオン塩形態には、酢酸塩、アシストレート、ベシル酸塩、臭化物塩、塩化物塩、クエン酸塩、フマル酸塩、グルコウロン酸塩(glucouronate)、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヨウ化水素酸塩、ヨウ化物塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メシル酸塩、硝酸塩、パモ酸塩、リン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、トシレート、およびキシノホエート(xinofoate)が含まれる。いくつかのカチオン塩形態には、アンモニウム塩、アルミニウム塩、ベンザチン塩、ビスマス塩、カルシウム塩、コリン塩、ジエチルアミン塩、ジエタノールアミン塩、リチウム塩、マグネシウム塩、メグルミン塩、4−フェニルシクロヘキシルアミン塩、ピペラジン塩、カリウム塩、ナトリウム塩、トロメタミン塩、および亜鉛塩が含まれる。]
[0035] 本発明の化合物のいくつかは、立体異性体の形態で存在する。本発明には、エナンチオマーおよびジアステレオマーを含めた化合物の全ての立体異性体の形態が含まれる。立体異性体を作製および分離する方法は、当技術分野において公知である。立体異性体の形態の一例を、下記に示す。]
[0036] 本発明には、化合物の全ての互変異性型が含まれる。互変異性体の対の一例を、下記に示す。]
[0037] 合成法
化合物は、下記で記載したものを含め、当分野の技術の範囲内における改変を含め、当技術分野において公知の方法によって製造されうる。いくつかの試薬および中間体は、当技術分野において公知である。他の試薬および中間体は、容易に利用可能な物質を使用して当技術分野において公知の方法によって製造することができる。下記の方法は、例示の目的のためであり、本発明の範囲を制限することを意図するものではない。本発明の化合物を製造するのに有用な適切に置換されたピリミジノンヘテロ環の合成には利用可能ないくつかの方法があり、それらの合成は下記の実施例において提供する方法に限定されないことは当業者であれば認識するであろう。例えば、1つのこのような方法をスキームIに示すが、Journal of Heterocyclic Chemistry (1979), 16(7), 1423-4において報告されたものと同様である。このスキームにおいて、アルキルニトリルもしくはアリールニトリル1−1を、ヒドロキシルアミンと合わせて中間体1−2を得て、それを次にジアルキル−ブチノエート1−3と反応させて中間体1−4が得られる。高温(例えばキシレンを還流する温度)で、中間体1−4は転位反応を起こし、5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−カルボキシレートヘテロ環1−5が得られ、それは本発明の化合物のいくつかを合成するための上位の中間体としての役割を果たす。化合物の合成を記載するのに使用される可変部分(例えば、番号付けされた「R」置換基)は、化合物の製造方法を例示することのみを意図し、特許請求の範囲または明細書の他の部分において使用する可変部分と混同されない。]
[0038] スキームにおいて使用する略語は一般に、当技術分野で使用する規則に従う。本明細書および実施例において使用する化学的な略語は、下記のように定義する。「NaHMDS」は、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド;「DMF」は、N,N−ジメチルホルムアミド;「MeOH」は、メタノール;「NBS」は、N−ブロモスクシンイミド;「Ar」は、アリール;「TFA」は、トリフルオロ酢酸;「LAH」は、水素化アルミニウムリチウム;「BOC」、「DMSO」は、ジメチルスルホキシド;「h」は、時間;「rt」は、室温または保持時間(状況によって決定する);「min」は、分;「EtOAc」は、酢酸エチル;「THF」は、テトラヒドロフラン;「EDTA」は、エチレンジアミン四酢酸;「Et2O」は、ジエチルエーテル;「DMAP」は、4−ジメチルアミノピリジン;「DCE」は、1,2−ジクロロエタン;「ACN」は、アセトニトリル;「DME」は、1,2−ジメトキシエタン;「HOBt」は、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物;「DIEA」は、ジイソプロピルエチルアミン、「Nf」は、CF3(CF2)3SO2−;および「TMOF」は、オルトギ酸トリメチル。
スキームI]
[0039] スキームIIは、Inorganic Chemistry (2001), 40(26), 6746-6756における手順から適用される、5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−カルボキシレートヘテロ環系を提供するための代替法を示す。このスキームにおいて、グリコール酸の置換誘導体2−1を、クライゼン縮合条件下でシュウ酸のジエステルと反応させて(Org. React. 1, 266-322 (1942);Modern Synthetic Reactions (W. A. Benjamin, Menlo Park, California, 2nd ed., 1972) pp 734-746, J. Chem. Educ. 56, 721 (1979);J. Am. Chem. Soc. 103, 1338 (1981); Comp. Org. Syn. 2, 795-805 (1991))、中間体2−2を得る。この中間体を加熱下でアミジン2−3と合わせ、5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−カルボキシレートヘテロ環2−4を得ることができる。
スキームII]
[0040] スキームIIIにおいて、過アシル化グリコシド3−1を、当業者には公知の合成手順、例えば、Carbohydrate Research (1982), 108(2), 229-35に記載されている方法を使用して、中間体3−2に変換することができる。この後に、Journal of Organic Chemistry (1988), 53(16), 3723-31に記載されているのと同様の方法を使用して、アセトキシ基をC−4において除去し、化合物3−3および3−4の混合物を得て、それを水素化することによって中間体3−5を得ることができる。3−5のアセチル基は、当業者によく知られている通常の条件を使用して除去することができる。3−7の5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−カルボキシレート環の合成は、スキームIに記載したように構築することができる。次いで、中間体3−7を≧3当量のメタンスルホニルクロリドおよびジイソプロピル−エチルアミンで処理して、3−8が得られ、それをK2CO3などの塩基で処理すると架橋三環式縮合5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−カルボキシレートテンプレート3−8が得られる。この中間体は、当業者によく知られている標準的アミド結合形成手順を使用して、対応するアミド3−10に変換することができる。例えば、一方法において、中間体3−9は、アミン3−11およびトリエチルアミンなどの塩基と合わせ、混合物を加熱して、エステル結合のアミノリシスをもたらすことができる。別の方法において、3−9のヒドロキシル基は、ベンジルなどの保護基、またはGreene's Protective Groups in Organic Synthesis, 4th Edition, Peter G. M. Wuts, Theodora W. Greene, John Wiley & Sons, Inc. 2007, Hoboken New Jerseyに言及されているものなどの基で修飾される。この後に、エステルを対応するカルボン酸に加水分解し、これを、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド、O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−ビス(ペンタメチレン)ウロニウムヘキサフルオロホスフェート、1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミドメチオジド、ブロモトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェートまたは当業者によく知られている他のアミド結合形成試薬などのアミド結合形成試薬を使用してアミン3−11とカップリングさせる。この後に、保護を除去して、3−10を得る。
スキームIII]
[0041] スキームIVにおいて、中間体4−1(Tetrahedron Letters (1994), 35(26), 4515-18およびそこで引用されている参照文献)を、K2CO3などの塩基の存在下で臭化ベンジルと反応させ、N−ベンジル誘導体4−2を得る(Synth. Commun. 1997, 27 (1), 69-71)。4−2に結合したベンジル基は保護基の役割を果たしており、他の窒素保護基をその代わりに使用することができることを当業者であれば認識するであろう。ジエステル4−2を水素化アルミニウムリチウムで処理してビス−アルコール4−3を得ることができる。この中間体を1モル当量のtert−ブチルジフェニルシリルクロリドおよび水素化ナトリウムで処理することによって、保護された中間体4−3が得られる。スワーン反応条件を使用してこの中間体を処理すること(Tetrahedron 34, 1651 (1978))によって、中間体4−5が得られる。Comprehensive Organic Transformations: A Guide to Functional Group Preparations, Second Edition, Richard C. Larock, John Wiley and Sons, 1999, New York, NYに記載されているものなどのいくつかの手順が、アルコールのアルデヒドへの変換に利用可能であることは当業者であれば認識するであろう。アルデヒド4−5をヒドロキシルアミドと縮合させて中間体4−6を得ることができ、それを次いでニトリル4−7に変換する。4−6などの中間体を4−7に変換するのに利用可能ないくつかの方法があることを当業者であれば認識するであろう。例えば、Comprehensive Organic Functional Group Transformations II, Alan R. Katritzky, Otho Meth-Cohn, and Charles W. Rees, Elsevier, 1995である。ヒドロキシルアミン、続いてジアルキル−ブチノエートによるこの中間体の処理によって、中間体4−9が得られる。5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−カルボキシレートヘテロ環の形成および架橋三環式縮合環系を形成するための環化は、前のスキームに記載したように行われ、中間体4−11を得ることができる。4−11の窒素原子に結合したエチレン−ジカルボキシレート基は、酸性条件下にて除去することができる。次に、窒素を、クロロギ酸ベンジルおよびジイソプロピルジエチルアミンを使用して、対応するベンジルカルバメート(Cbz)として保護し、4−13を得る。4−14を形成するためのアミド化は上記のように達成することができ、この後に、Cbz−保護基の除去よって、4−15が得られる。
スキームIV]
[0042] スキームVにおいて、ジオール5−1(Tetrahedron Letters (1971), (39), 3587-9;Journal of Organic Chemistry (1975), 40(17), 2488-95)を、水素化ナトリウムの存在下でtert−ブチルジメチルシリルクロリドを用いて処理し、中間体5−2がを得る。上記のものと同様のスワーン条件下でこの化合物を酸化させることよって、アルデヒド5−3が得られる。メタノール中で5−3をメチルアミンおよびシアン化カリウムと反応させることによって中間体5−4を合成することができる。対応するCbz−誘導体として窒素基を保護し、続いて、tert−ブチルシリル保護基を除去して、中間体5−6を得ることができる。前のスキームに記載したように、5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−カルボキシレートヘテロ環の形成、および架橋三環式縮合環系を形成するための環化によって、中間体5−9が得られる。
スキームV]
[0043] スキームVIでは、本発明の化合物の合成のためのさらに別の方法を記載する。この方法において、中間体6−1を、無水物6−2を介して対応するジエステル6−3に変換する。中間体6−4を得るためのエステル基の還元は、当業者によく知られている手順を使用して達成することができる。それに続く中間体6−4から最終化合物6−10への合成工程は、上記のスキームに記載されたものと同様の方法を使用して達成することができる。
スキームVI]
[0044] スキームVIIにおいて、中間体5−3をヒドロキシルアミンと反応させて7−1を得て、中間体4−7の合成についてスキームIVに上記したとおり、対応するニトリル7−2に変換される。化合物7−8の合成は、上記のスキームに記載されたものと同様の方法を使用して達成することができる。
スキームVII]
[0045] スキームVIIIにおいて、ストレッカー反応条件(Greenstein, M. Winitz, Chemistry of the Amino Acidsvol. 3 (New York, 1961) pp 698-700、G. C. Barrett, Chemistry and Biochemistry of the Amino Acids (Chapman and Hall, New York, 1985) pp 251, 261)下での中間体8−1の処理によって、アミノニトリル8−2が得られる。対応するCbz−誘導体としてのアミノ基の保護の後、ニトリルをヒドロキシルアミンおよびジエチルブタ−2−インジオエートで順次に処理し、次いでキシレン中で加熱することによって、5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−カルボキシレートヘテロ環が得られる。環状ケタール保護基を酸性条件下にて加水分解してケトン8−5を得ることができ、次いでそれをNaBH4で還元して、中間体8−6が得られる。中間体8−7を形成するための環化は、この中間体をまず塩化メタンスルホニル/トリエチルアミンで処理し、ヒドロキシル基のメシル化、続いて炭酸セシウムによる処理によって達成することができる。Cbz基を標準条件下で加水分解的に除去し、中間体8−8が得られる。対応する4−フルオロベンジルアミドの形成は、上記の方法を使用して達成することができる。次いで、中間体8−9を、活性化カルボン酸、例えば、酸塩化物、またはアミド結合形成試薬の存在下のカルボン酸で処理し、化合物8−10が得られる。
スキームVIII]
[0046] スキームIXは、中間体9−10の合成のための方法を例示する。シークエンスの第1の工程において、化合物9−1を、エタン1,2−ジオールおよびトルエンスルホン酸で処理し、それによって中間体9−2が生じる。9−2のカルボキシルエステル基は、水素化アルミニウムリチウムを使用して還元され、9−3が得られる。この中間体をSOCl2で処理することによって、クロリド誘導体9−4が得られる。アルコール基をクロリドで置換するための多数の方法が存在することを当業者であれば認識するであろう。それらのいくつかは、Comprehensive Organic Transformations: A Guide to Functional Group Preparations, Second Edition, Richard C. Larock, John Wiley and Sons, 1999, New York, NYに見い出すことができる。中間体9−4の環状ケタール基の加水分解によってケトン9−5が得られ、それを前のスキームに記載されているようににして、5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−カルボキシレート誘導体9−9を得ることができる。三環式環系は、塩基条件下でクロリド基の求核置換によって形成される。化合物9−10は、本発明の化合物の合成において上位の中間体としての役割を果たすことができる。
スキームIX]
[0047] 中間体9−10の合成のための別の方法を、スキームXに示す。スキームXにおいて、化合物10−1は、市販のエチル4−オキソシクロヘキサンカルボキシレートからJournal of Organic Chemistry 1997, 62, 5284-5292に記載されている一般手順に従って製造することができる。上記のスキームに記載されているようなストレッカー反応によって、アミノ−ニトリル中間体10−2が得られ、それをN−保護された中間体10−3にする。ヒドロキシルアミン、続いてジエチルブタ−2−インジオエートを用いてこの化合物を処理し、キシレン中で加熱することによって、10−4が得られる。最終環化反応は、塩化メタンスルホニルによるアルコールの活性化、それに続くピリミジノン窒素基による閉環求核攻撃によって、既に述べたように行うことができる。
スキームX]
[0048] スキームXIにおいて、中間体9−10を、トリエチルアミンの存在下において、加熱しながら、置換ベンジル型アミンで処理して、対応するベンジルアミド11−1を得る。11−1のCbz保護は、標準的水素化条件(例えば、H2およびPd/C)または当業者に一般に知られている他の方法を使用して除去することができる。最終工程において、アミド、尿素、カルバメート、スルホンアミドおよび関連する類似体を、適切な条件下で11−3から直接合成することができる。例えば、アミドは、11−3をカルボン酸塩化物で処理することによってか、またはHATUなどのアミド結合形成試薬の存在下でそれをカルボン酸と反応させることによって合成することができる。他の類似体は、11−3を、数例を挙げるとイソシアネート、クロロスルホネートまたはクロロホルメートで処理することによって利用可能である。ピリミジノン環のC3−ヒドロキシル基が修飾されている場合には、類似体をMeNH2で処理する。
スキームXI]
[0049] 本発明の化合物はまた、スキームXIIに例示されている方法に従って合成することができる。このスキームにおいて、11−2を、既に述べたように合成することができる。次いで、この中間体を、トリエチルアミンの存在下で2−クロロ−2−オキソアセテートと反応させて、12−1が得られる。この後に、12−1をアミンと共に加熱して、12−2が得られる。ある特定の場合、中間体12−1を単離する必要はないが、ワークアップ後にすぐに12−2形成工程に継続することができる。
スキームXII]
[0050] スキームXIIIにおいて、中間体13−1を、標準的アミド結合形成条件下、例えば、ジイソプロピルエチルアミンおよびDMAPの存在下でHATUをカップリング試薬として使用して、中間体13−2とカップリングさせることができる。次いで、中間体13−3を、上記のスキームに記載されたように、加熱しながらベンジルアミンで処理して、13−4を得る。
スキームXIII]
[0051] スキームXIVに示す方法において、中間体9−10をを安息香酸無水物およびピリジンで処理することによってベンゾイル化し、中間体14−1を得る。次いで、Cbz保護基を水素化分解によって除去して、中間体14−2を得ることができる。中間体14−2を、酸14−3とカップリングさせることができ、得られた生成物14−4を、置換ベンジルまたは置換フェニルプロピルアミンと反応させて、14−5が得られる。
スキームXIV]
[0052] スキームXVは、本発明の化合物の合成のための別の方法を例示する。上記のものと同様の方法を使用して製造した中間体15−1を置換ピペラジンと共に加熱して、15−2を得る。
スキームXV]
[0053] スキームXVIに示されているように、前のスキームに記載されているように15−1をピペラジンと反応させて、中間体16−1を得る。ピペラジン環の無置換窒素を、Rの付加により修飾し、16−2を得ることができる。Rは、置換アルキル基、アシル基、スルホニル基、尿素または関連する官能基であり得る。
スキームXVI]
[0054] スキームXVIIに示されているように、中間体17−1の橋頭窒素を、例えばホルムアルデヒドおよびナトリウムトリアセトキシボロヒドリドを使用した還元的アミノ化によって、対応するジメチル化類似体17−2に変換させることができる。同様の様式で、中間体17−3を、還元的アミノ化(ベンズアルデヒド、NaCNBH3)によるベンジル基の連続的導入、それに続く同様の方法でのメチル基の導入によって合成することができる。次いで、該ベンジル基を、還元条件、H2およびPd/C下において切断して、17−4が得られる。窒素原子17−4を、上記のものと同様の方法を使用して修飾することができる。
スキームXVII]
[0055] 本発明の化合物の合成のためのさらなる方法を、スキームXVIIIおよびXIXに例示する。
スキームXVIII



スキームXIX]
[0056] 中間体20−2の合成のためのスキームXXに記載されている方法は、アセトアルデヒドをホルムアルデヒドの代わりに使用する以外は、スキームXVIIIにおいて中間体18−1について記載されているのと同様である。それに続く変換は、上記の方法に従う。
スキームXX]
[0057] スキームXXIからXXVでは、本発明の化合物を合成するためのさらなる方法を例示する。
スキームXXI



スキームXXII



スキームXXIII



スキームXXIV



スキームXXV]
[0058] スキームXXVIでは、本発明の化合物の合成のための別の方法を例示する。この方法において、メタノールおよび塩化アセチル中で撹拌することによって、3−オキソシクロペンタンカルボン酸(26−1)は、ケタール−エステル由来の中間体26−2に変換される(Tetrahedron (1977), 33, 1113)。この後に、エステル基を、LAHを使用して対応するアルコール26−3に還元することができる。中間体36−3のケタール基を、酸性条件(p−トルエンスルホン酸)下にて除去し、5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−カルボキシレート誘導体26−9を、前のスキームにおいて用いた同じ反応順序を使用して合成する。最終的な環の形成は、まず26−9を塩化メタンスルホニルおよびトリエチルアミンで処理し、続いて炭酸カリウムを用いた処理に関する第2工程によって、行うことができる。このシークエンスの生成物である26−10を、安息香酸無水物を使用してエステル化し、26−11を得ることができる。上記の方法を使用してこの中間体をさらに変換して、26−12、26−13および26−14が得られる。
スキームXXVI]
[0059] 上位の中間体27−11の合成方法を、スキームXXVIIに示す。シクロペンテノン27−1を、2,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[1,2−a]ピリミジンを塩基として使用し、ジメチルマロネートの求核付加によって27−2に変換することができる(Tetrahedron Lett. 2005, 46, 6875-6878)。マイケル反応としてのこの合成変換は;E. D. Bergmann et al., Org. React. 10, 179-555 (1959);H. O. House, Modern Synthetic Reactions (W. A. Benjamin, Menlo Park, California, 2nd ed., 1972) pp 595-623;M. E. Jung, Comp. Org. Syn. 4, 1-67 (1991)に例示のとおりに本明細書で示されているものに加えて、いくつかの異なる条件下で行うことができることを当業者であれば理解するであろう。次の工程において、27−2のメチルカルボキシレート基を、ジメチル2−(3−オキソシクロペンチル)マロネートの存在下で高温にて除去し、中間体27−3を得る。次いで、この中間体を対応するジメチルケタールに変換し、メチルカルボキシレート基を、LiBH4を使用して対応するアルコールに還元して、27−5を得る(J. Org. Chem., 1986, 51 (21), 4000-4005)。次いで、ケタール基を加水分解して27−6を得て、その後ピリミジノン誘導体27−10を、上記のスキームに記載されているのと同じ態様で合成し、ストレッカー反応条件下におけるアミノニトリルの形成後、アミノ基をCbzで保護し、ニトリルを、ヒドロキシルアミン、次いでジエチルブタ−2−インジオエートで処理する。27−11の架橋二環式部分は、中間体27−10を塩化メタンスルホニル/トリエチルアミンで処理した後にK2CO3などの塩基で処理することによって形成され得る。化合物27−11は、スキームXVIIIに例示されているように、本発明の化合物の合成のための上位の中間体としての役割を果たすことができる。
スキームXXVII]
[0060] 本発明の化合物はまた、スキームXVIIIからXXXIVに従って合成することができる。
スキームXXVIII



スキームXXIX



スキームXXX



スキームXXXI



スキームXXXII



スキームXXXIII



スキームXXXIV]
[0061] 生物学的方法
HIV−インテグラーゼ阻害活性。HIV−インテグラーゼに対するインビトロ活性を評価するために、5pmoleのビオチン標識基質DNAを、100μgのストレプトアビジンをコーティングしたPVT SPAビーズ(Amersham Pharmacia Biotech)に結合させた。組換えインテグラーゼ(0.26ng)を、ビーズと共に37℃で90分間インキュベートした。複合体を洗浄することによって未結合の酵素を除去し、それに続いて阻害剤および0.1fmolのP33で標識した標的DNAを加えた。10mMの最終濃度までEDTAを加えることによって反応を停止させた。試料をTopCountNXT(Packard)でカウントし、CPMを組込みの基準として使用した。反応条件は、A. Engelman and R. Craigie , J. Virol. 69, 5908-5911 (1995)に記載されている通りであった。基質および標的DNAの配列は、Nucleic Acid Research 22,1121-1122 (1994)に記載されている。結果を表1に示す。Aに相当する活性は、IC50≦10nMを有する化合物を意味し、一方、BならびにCは、各々、IC50≦10nMおよびIC50<100nM、ならびにIC50>100nMを有する化合物を示す。]
[0062] 表2]
[0063] HIV複製の阻害。NL4−3からのnef遺伝子の部分をウミシイタケルシフェラーゼ遺伝子と置き換えた、組換えNL−Rlucウイルスを構築した。NL−RLucウイルスは、2種のプラスミドであるpNLRLucおよびpVSVenvの同時トランスフェクションによって調製した。pNLRLucは、PvuII部位においてpUC18中にクローニングしたNL−Rluc DNAを含有し、一方pVSVenvは、LTRプロモーターに結合したVSVGタンパク質についての遺伝子を含有する。Invitrogen(Carlsbad、CA)のリポフェクタミンPLUSキットをメーカーの説明に従って使用して、293T細胞上で1:3比のpNLRLucとpVSVenvでトランスフェクションを行い、得られた偽型ウイルスをMT−2細胞中で力価測定した。]
[0064] 化合物に対するウイルスの感受性は、段階希釈の化合物の存在下でのインキュベーションによって決定した。50%有効濃度(EC50)は、メジアン効果式の指数関数的形態(Fa)=1/[1+(ED50/薬物濃度)m]を使用することによって計算した(Johnson VA, ByingtonRT. Infectivity Assay. In Techniques inHIVResearch. ed. Aldovini A, Walker BD. 71-76. New York: Stockton Press.1990)。化合物の抗ウイルス活性を、3種の血清条件(10%FBS、15mg/mlのヒト血清アルブミン/10%FBS、または40%ヒト血清/5%FBS)下で評価し、少なくとも2度の実験からの結果を使用して、EC50値を計算した。結果を表2に示す。Aに相当する活性は、IC50≦10nMを有する化合物を意味し、一方BおよびCは、各々IC50≦10nMおよびIC50<100nMおよびIC50>100nMを有する化合物を示す。]
[0065] 表2]
[0066] 表3は、一連の代表的な化合物の活性を示す。
表3]
[0067] 医薬組成物および使用方法
本発明の化合物は、HIVインテグラーゼを阻害する。ジケト酸性化合物のクラスに属するHIVインテグラーゼ阻害剤は、ウイルス組込みを防止し、細胞中のHIV−1複製を阻害した(Hazuda et al. Science 2000, 287, 646)。最近、HIVインテグラーゼ阻害剤であるレルテグラビルは、AIDSおよびHIV感染の治療についてFDAによって承認された。]
[0068] したがって、本発明の別の態様は、治療上有効な量の式Iの化合物もしくは薬学的に許容されるその塩を、薬学的に許容される担体と共に投与することを含む、ヒト患者においてHIV感染を治療するための方法である。]
[0069] 本発明の別の態様は、AIDSまたはHIV感染の治療のための医薬の製造における式Iの化合物の使用である。]
[0070] 本発明の別の態様は、治療上有効な量の式Iの化合物もしくは薬学的に許容されるその塩を、ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤、非ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤、HIVプロテアーゼ阻害剤、HIV融合阻害剤、HIV結合阻害剤、CCR5阻害剤、CXCR4阻害剤、HIV出芽もしくは成熟阻害剤、およびHIVインテグラーゼ阻害剤からなる群から選択される、AIDSもしくはHIV感染の治療のために使用される治療上有効な量の少なくとも1種の他の薬剤と共に投与することを含む、ヒト患者においてHIV感染を治療するための方法である。]
[0071] 本発明の別の態様は、該薬剤がヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤である方法である。]
[0072] 本発明の別の態様は、該ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤が、アバカビル、ジダノシン、エムトリシタビン、ラミブジン、スタブジン、テノホビル、ザルシタビン、およびジドブジン、あるいは薬学的に許容されるそれらの塩からなる群から選択される方法である。]
[0073] 本発明の別の態様は、該薬剤が、非ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤である方法である。]
[0074] 本発明の別の態様は、該非ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤が、デラビルジン、エファビレンツ、およびネビラピン、あるいは薬学的に許容されるそれらの塩からなる群から選択される方法である。]
[0075] 本発明の別の態様は、該薬剤が、HIVプロテアーゼ阻害剤である方法である。]
[0076] 本発明の別の態様は、該HIVプロテアーゼ阻害剤が、アンプレナビル、アタザナビル、インジナビル、ロピナビル、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビルおよびホスアンプレナビル、あるいは薬学的に許容されるそれらの塩からなる群から選択される方法である。]
[0077] 本発明の別の態様は、該薬剤が、HIV融合阻害剤である方法である。]
[0078] 本発明の別の態様は、該HIV融合阻害剤が、エンフビルチドまたはT−1249、あるいは薬学的に許容されるそれらの塩である方法である。]
[0079] 本発明の別の態様は、該薬剤が、HIV結合阻害剤である方法である。]
[0080] 本発明の別の態様は、該薬剤が、CCR5阻害剤である方法である。]
[0081] 本発明の別の態様は、該CCR5阻害剤が、Sch−C、Sch−D、TAK−220、PRO−140、およびUK−427、857、あるいは薬学的に許容されるそれらの塩からなる群から選択される方法である。]
[0082] 本発明の別の態様は、該薬剤が、CXCR4阻害剤である方法である。]
[0083] 本発明の別の態様は、該CXCR4阻害剤が、AMD−3100または薬学的に許容されるその塩である方法である。]
[0084] 本発明の別の態様は、該薬剤が、HIV出芽または成熟阻害剤である方法である。]
[0085] 本発明の別の態様は、該出芽または成熟阻害剤が、PA−457または薬学的に許容されるその塩である方法である。]
[0086] 本発明の別の態様は、該薬剤が、HIVインテグラーゼ阻害剤である方法である。]
[0087] 本発明の別の態様は、治療上有効な量の式Iの化合物もしくは薬学的に許容されるその塩を、ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤、非ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤、HIVプロテアーゼ阻害剤、HIV融合阻害剤、HIV結合阻害剤、CCR5阻害剤、CXCR4阻害剤、HIV出芽もしくは成熟阻害剤、およびHIVインテグラーゼ阻害剤からなる群から選択される、AIDSもしくはHIV感染の治療のために使用される少なくとも1種の他の薬剤、ならびに薬学的に許容される担体と共に含む医薬組成物である。]
[0088] 本発明の別の態様は、該薬剤が、ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤である組成物である。]
[0089] 本発明の別の態様は、該ヌクレオシドHIV転写酵素阻害剤が、アバカビル、ジダノシン、エムトリシタビン、ラミブジン、スタブジン、テノホビル、ザルシタビン、およびジドブジン、あるいは薬学的に許容されるそれらの塩からなる群から選択される組成物である。]
[0090] 本発明の別の態様は、該薬剤が、非ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤である組成物である。]
[0091] 本発明の別の態様は、該非ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤が、デラビルジン、エファビレンツ、およびネビラピン、あるいは薬学的に許容されるそれらの塩からなる群から選択される組成物である。]
[0092] 本発明の別の態様は、該薬剤が、HIVプロテアーゼ阻害剤である組成物である。]
[0093] 本発明の別の態様は、該HIVプロテアーゼ阻害剤が、アンプレナビル、アタザナビル、インジナビル、ロピナビル、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビルおよびホスアンプレナビル、あるいは薬学的に許容されるそれらの塩からなる群から選択される組成物である。]
[0094] 本発明の別の態様は、該薬剤が、HIV融合阻害剤である組成物である。]
[0095] 本発明の別の態様は、該HIV融合阻害剤が、エンフビルチドもしくはT−1249、または薬学的に許容されるそれらの塩である組成物方法である。]
[0096] 本発明の別の態様は、該薬剤が、HIV結合阻害剤である組成物である。]
[0097] 本発明の別の態様は、該薬剤が、CCR5阻害剤である組成物である。]
[0098] 本発明の別の態様は、該CCR5阻害剤が、Sch−C、Sch−D、TAK−220、PRO−140、およびUK−427、857、あるいは薬学的に許容されるそれらの塩からなる群から選択される組成物である。]
[0099] 本発明の別の態様は、該薬剤が、CXCR4阻害剤である方法である。]
[0100] 本発明の別の態様は、該CXCR4阻害剤が、AMD−3100または薬学的に許容されるその塩である方法である。]
[0101] 本発明の別の態様は、該薬剤が、HIV出芽または成熟阻害剤である組成物である。]
[0102] 本発明の別の態様は、該出芽または成熟阻害剤が、PA−457または薬学的に許容されるその塩である組成物である。]
[0103] 本発明の別の態様は、該薬剤が、HIVインテグラーゼ阻害剤である組成物である。]
[0104] 「組合せ」、「同時投与」、「同時的」、および少なくとも1種の抗HIV薬剤と共に式Iの化合物を投与することを意味する同様の用語は、AIDSおよびHIV感染の領域の実務者によって理解されるように、成分が、組合せ抗レトロウイルス療法または高活性抗レトロウイルス療法(HAART)の一部であることを意味する。]
[0105] 「治療上有効な」とは、AIDSおよびHIV感染の領域の実務者によって理解されるように、患者にとって有意義な利益を実現するのに必要な薬剤の量を意味する。一般に、治療の目標は、ウイルス量の抑制、免疫機能の回復および保持、生活の質の向上、ならびにHIVが関連罹患率および死亡率の減少である。]
[0106] 「患者」は、AIDSおよびHIV感染の領域の実務者によって理解されるように、HIVウイルスに感染し、療法に適した人を意味する。]
[0107] 「治療」、「療法」、「投与計画」、「HIV感染」、「ARC」、「AIDS」および関連する用語は、AIDSおよびHIV感染の領域の実務者によって理解されるように使用する。]
[0108] 本発明の化合物は一般に、治療上有効な量の式Iの化合物もしくはその薬学的に許容される塩、および薬学的に許容される担体からなる医薬組成物として提供され、従来の賦形剤を含有してもよい。治療上有効な量は、患者にとって有意義な利益を提供するのに必要とされる量である。薬学的に許容される担体は、許容される安全性プロファイルを有する通常知られている担体である。組成物は、カプセル剤、錠剤、ロゼンジ剤、および散剤、ならびに液体懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤、および液剤を含めた、全ての通常の固体および液体形態を包含する。組成物は、通常の製剤技術を使用して製造され、従来の賦形剤(結合剤および湿潤剤など)、ならびにベヒクル(水およびアルコールなど)が組成物に一般に使用される。]
[0109] 固体組成物は通常、投与単位で製剤化され、用量毎に約1〜1000mgの活性成分を提供する組成物が好ましい。投与量のいくつかの例は、1mg、10mg、100mg、250mg、500mg、および1000mgである。一般に、他の抗レトロウイルス剤は、臨床的に使用されるそのクラスの薬剤と同様の単位範囲で存在する。典型的には、これは0.25〜1000mg/単位である。]
[0110] 液体組成物は通常、投与単位の範囲内である。一般に、液体組成物は、1〜100mg/mLの単位用量の範囲内である。投与量のいくつかの例は、1mg/mL、10mg/mL、25mg/mL、50mg/mL、および100mg/mLである。一般に、他の抗レトロウイルス剤は、臨床的に使用されるそのクラスの薬剤と同様の単位範囲で存在する。典型的には、これは1〜100mg/mLである。]
[0111] 本発明は、全ての従来の投与方法を包含し;経口および非経口方法が好ましい。一般に、投与計画は、臨床的に使用される他の抗レトロウイルス剤と同様である。典型的には、1日用量は、1日あたり1〜100mg/kg体重である。一般に、経口ではより多くの化合物が、非経口ではより少ない化合物が必要である。しかし、具体的な投与計画は、妥当な医学的判断を使用して医師が決定する。]
[0112] 本発明はまた、化合物を併用療法において投与する方法を包含する。すなわち、化合物は、AIDSおよびHIV感染の治療に有用な他の薬剤と併せてではあるが、それらとは別々に使用することができる。これらの薬剤のいくつかには、HIV結合阻害剤、CCR5阻害剤、CXCR4阻害剤、HIV細胞融合阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIVヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、HIV非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、HIVプロテアーゼ阻害剤、出芽および成熟阻害剤、免疫調節剤、ならびに抗感染剤が含まれる。これらの組合せ方法において、式Iの化合物は一般に、他の薬剤と併せて1日1〜100mg/kg体重の1日用量で投与されうる。他の薬剤は一般に、治療上使用される量で投与される。しかし、具体的な投与計画は、妥当な医学的判断を使用して医師が決定する。]
[0113] 表4は、AIDSおよびHIV感染の治療に有用な、本発明に適したいくつかの薬剤を一覧表示する。]
[0114] 表4 抗ウイルス薬]
[0115] 免疫調節剤]
[0116] 抗感染剤]
[0117] スキームにおいて使用される略語は一般に、当技術分野で使用される規則に従う。明細書および実施例において使用される化学略語は下記のように定義する。「NaHMDS」は、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド;「DMF」は、N,N−ジメチルホルムアミド;「MeOH」は、メタノール;「NBS」は、N−ブロモスクシンイミド;「Ar」は、アリール;「TFA」は、トリフルオロ酢酸;「LAH」は、水素化リチウムアルミニウム;「BOC」、「DMSO」は、ジメチルスルホキシド;「h」は、時間;「rt」は、室温または保持時間(文脈によって決定される);「min」は、分;「EtOAc」は、酢酸エチル;「THF」は、テトラヒドロフラン;「EDTA」は、エチレンジアミン四酢酸;「Et2O」は、ジエチルエーテル;「DMAP」は、4−ジメチルアミノピリジン;「DCE」は、1,2−ジクロロエタン;「ACN」は、アセトニトリル;「DME」は、1,2−ジメトキシエタン;「HOBt」は、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物;「DIEA」は、ジイソプロピルエチルアミン、「Nf」は、CF3(CF2)3SO2−;および「TMOF」は、オルトギ酸トリメチル。]
[0118] 略語は、本明細書において使用する場合、下記のように定義する。「1×」は1回、「2×」は2回、「3×」は3回、「℃」は摂氏温度、「eq」は当量または当量(複数)、「g」はグラムまたはグラム(複数)、「mg」はミリグラムまたはミリグラム(複数)、「L」はリットルまたはリットル(複数)、「mL」はミリリットルまたはミリリットル(複数)、「μL」はマイクロリットルまたはマイクロリットル(複数)、「N」はノルマル、「M」はモル、「mmol」はミリモルまたはミリモル(複数)、「min」は分または分(複数)、「h」は時間または時間(複数)、「rt」は室温、「RT」は保持時間、「atm」は気圧、「psi」はポンド/平方インチ、「conc.」は濃縮物、「sat」または「sat’d」は飽和、「MW」は分子量、「mp」は融点、「ee」は鏡像体過剰率、「MS」または「Mass Spec」は質量分析法、「ESI」はエレクトロスプレーイオン化質量分析、「HR」は高分解能、「HRMS」は高分解能質量分析、「LCMS」は液体クロマトグラフィー質量分析、「HPLC」は高圧液体クロマトグラフィー、「RP HPLC」は逆相HPLC、「TLC」または「tlc」は薄層クロマトグラフィー、「NMR」は核磁気共鳴分光法、「1H」はプロトン、「δ」はデルタ、「s」は1重線、「d」は2重線、「t」は3重線、「q」は4重線、「m」は多重線、「br」はブロード、「Hz」はヘルツ、ならびに「α」、「β」、「R」、「S」、「E」、および「Z」は当業者によく知られている立体化学的命名である。]
[0119] 中間体1



3−(ジメチルアミノ)−3−オキソプロパン酸。撹拌した3−tert−ブトキシ−3−オキソプロパン酸(680mg、4.25mmol)およびTHF中の2Mのジメチルアミン(3.18mL、6.37mmol)のDMF(10mL)溶液に、ジイソプロピル−エチルアミン(2.224mL、12.74mmol)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP)(104mg、0.849mmol)およびO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)(2421mg、6.37mmol)を加え、このように得られた混合液を室温で16時間撹拌した。次いで、水を加え、このように得られた混合液を酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、1NのHCl(20mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮し、粗生成物を得て、それをCH2Cl2(5.00mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(4.91mL、63.7mmol)で処理し、室温で16時間撹拌した。次いで、溶媒を減圧下で除去し、表題化合物(230mg、41%収率)を淡黄色の固形物として得て、それを次の工程でそれ以上精製することなく使用した。1H NMR(500MHz,DMSO-d6) δ: 12.1 (1 H,ブロードのs), 3.4 (2 H, s), 2.9 (3 H, s), 2.8 (3 H, s).LCMS (M+H) = 132.33.]
[0120] 中間体2



2−(メチル(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)−2−オキソ酢酸。メチル2−(メチル(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)−2−オキソアセテート(1.2g、6.03mmol)のメタノール(15mL)および水(15.00mL)溶液に、LiOH(0.506g、12.05mmol)を加え、混合液を2時間撹拌した。次いで、溶液を濃HClで酸性化し、濃縮した。固形物をCH2Cl2(2×100mL)で洗浄し、濾過し、濾液を濃縮し、表題化合物(600mg、53.8%収率)(室温で回転異性体の混合物)をオフホワイト色の固形物として得た。1H NMR(500MHz,DMSO-d6) δ: 4.32 (1 H, q, J=9.36 Hz), 4.23 (1 H, q, J=9.46 Hz), 3.07 (2 H, s), 2.97 (1 H, s).]
[0121] 中間体3



tert−ブチル2−フルオロエチルカルバメート。2−フルオロエタンアミン塩酸塩(2.5g、25.1mmol)のTHF(40mL)/水(40mL)溶液に、0℃で炭酸水素ナトリウム(8.44g、100mmol)を少しずつ加えた。5分後、ジ−tert−ブチルジカーボネート(7.00mL、30.1mmol)をゆっくり加えた。反応液をN2下で撹拌し、室温に昇温させた。溶液を濃縮し、水(60mL)で希釈し、CH2Cl2(3×75mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、クルードな油状物を得て、それをフラッシュクロマトグラフィー(Biotageフラッシュクロマトグラフィーシステム;300gのSiO2;2000mLに亘る0〜70%酢酸エチル:ヘキサン)によって精製し、表題化合物を澄明な油状物として得た(4.1g、100%収率)。1H NMR(400MHz, CDCl3) δ: 4.86 (1 H, brs), 4.47 (2 H, dt, J = 47.43, 4.77 Hz), 3.43 (2 H, dq, J = 27.92, 5.08 Hz), 1.45 (9 H, s).]
[0122] 中間体4



tert−ブチル2−フルオロエチル(メチル)カルバメート。tert−ブチル2−フルオロエチルカルバメート(4.1g、25.1mmol)のTHF(100mL)溶液に、0℃で水素化ナトリウム(鉱油中60重量%(1.507g、37.7mmol))を少しずつ加えた。反応液をN2下で15分間撹拌し、その後ガス発生が止まった。ヨードメタン(2.356mL、37.7mmol)を滴下で添加し、反応液をN2下で撹拌した。6時間後、反応液を水(100mL)でクエンチし、濃縮した。水溶液をCH2Cl2(3×50mL)で洗浄した。CH2Cl2抽出物を合わせ、水(2×100mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、表題化合物(4.0g、90%収率)を澄明な油状物として得た。1H NMR(400MHz, CDCl3) δ: 4.58 (1 H, brs), 4.47 (1 H, brs), 3.53 (1 H, brs), 3.47 (1 H, brs), 2.94 (3 H, s), 1.45 (9 H, s).]
[0123] 中間体5



2−フルオロ−N−メチルエタンアミン塩酸塩。tert−ブチル2−フルオロエチル(メチル)カルバメート(4.0g、22.57mmol)のCH2Cl2(10mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(10mL、130mmol)を加え、反応液をN2下で2時間撹拌した。溶液を濃縮し、1NのHCl(30mL)に溶解し、Et2O(2×30mL)で洗浄し、水を除去し、表題化合物HCl塩を白色の固形物として得た。1H NMR(500MHz, CDCl3) δ: 4.76 (2 H, dt, J = 46.69, 4.27 Hz), 3.36 (2 H, dt, J = 25.79, 3.97, 3.81 Hz), 2.84 (3 H, s).]
[0124] 中間体6



メチル2−((2−フルオロエチル)(メチル)アミノ)−2−オキソアセテート。2−フルオロ−N−メチルエタンアミン塩酸塩(1g、8.81mmol)のCH2Cl2(40.0mL)溶液に、ジイソプロピル−エチルアミン(5.59mL、32.0mmol)を滴下で添加し、その後メチル2−クロロ−2−オキソアセテート(0.981g、8.01mmol)を滴下で添加し、このように得られた混合液をN2下で3時間撹拌した。溶液を濃縮し、残渣を酢酸エチル(20mL)に溶解し、1NのHCl(2×15mL)、続いて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(15mL)で洗浄した。有機相を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮し、表題化合物を澄明な油状物として得た(1.2g、92%収率)。1H NMR(500MHz, CDCl3) δ: 4.46 - 4.73 (2 H, m) 3.82 - 3.93 (3 H, m) 3.60 - 3.77 (2 H, m) 3.01 - 3.20 (3 H, m).LCMS (M+H) C6H11FNO3として計算;計算値: 164.07;実測値: 164.11.]
[0125] 中間体7



2−((2−フルオロエチル)(メチル)アミノ)−2−オキソ酢酸。エチル2−((2−フルオロエチル)(メチル)アミノ)−2−オキソアセテート(1.2g、7.36mmol)のメタノール/水(30mL、1:1)溶液に、LiOH(0.352g、14.71mmol)を加えた。溶液を2時間撹拌した。メタノールを濃縮によって除去し、濃HCl(2mL)を加えた。溶媒を除去し、残渣をCH2Cl2に溶解し、濾過した。濾液を濃縮し、表題化合物をオフホワイト色の結晶性粉末として得た(0.615g、56%収率)。1H NMR(400MHz, CDCl3) δ: 4.47 - 4.89 (2 H, m) 3.67 - 4.39 (2 H, m) 3.07 - 3.60 (3 H, m).]
[0126] 中間体8



2−(4−メトキシベンジルアミノ)−2−メチルプロパン−1−オール。2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(8.4、94mmol)の1,2−ジクロロエタン(150mL)および酢酸(4.3mL、77mmol)溶液に、4−メトキシベンズアルデヒド(11.5mL、94mmol)を加えた。10分間撹拌した後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(49.9g、235.5mmol)を20分に亘り少しずつ加えた。このように得られた混合液を60℃で2時間撹拌し、次いで室温に冷却し、飽和NaHCO3でクエンチした。水層をジクロロメタンで洗浄し、10NのNaOHを加えることによって塩基性にした。生成物を酢酸エチルで抽出し、濃縮し、Et2O/ヘキサンから結晶化させ、表題化合物を白色の固形物として得た(11.95g、61%収率)。1H NMR(300MHz, CDCl3) δ: 7.32-7.20 (2H, m), 6.86 - 6.80 (2H, m), 3.76 (3H, s), 3.58 (2H, s), 3.30 (2H, s), 1.11 (6H, s).LCMS (M+H) C12H20NO2として計算;計算値: 210.14;実測値: 210.20.]
[0127] 中間体9



メチル5−(4−メトキシベンジル)−4,4−ジメチル−1,2,5−チアジアゾリジン−2−カルボキシレート1,1−ジオキシド。2−(4−メトキシベンジルアミノ)−2−メチルプロパン−1−オール(12g、57.3mmol)のTHF(130mL)溶液に、(メトキシカルボニルスルファモイル)トリエチルアンモニウムヒドロキシド(バージェス試薬)(44g、172mmol)を加え、このように得られた混合液を室温で2日間撹拌した。混合液を酢酸エチルで希釈し、1NのHCl、続いて食塩水で洗浄した。有機相を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(Biotageフラッシュクロマトグラフィーシステム;0%〜70%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製し、淡黄色の油状物を得て、それを25%、次いで50%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するフラッシュクロマトグラフィーによってさらに精製し、表題化合物を白色の固形物として得た(17.56g、93%収率)。1H NMR(500MHz, CDCl3) δ: 7.32 - 7.31 (2H, m), 6.86 - 6.84 (2H, m), 4.19 (2H, s), 3.89 (3H, s), 3.78 (3H, s), 3.64 (2H, s), 1.28 (6H, s).]
[0128] 中間体10



2−(4−メトキシベンジル)−3,3−ジメチル−1,2,5−チアジアゾリジン1,1−ジオキシド。メチル5−(4−メトキシベンジル)−4,4−ジメチル−1,2,5−チアジアゾリジン−2−カルボキシレート1,1−ジオキシド(17.56g、53.5mmol)のメタノール/水(300mL、2:1)懸濁液に、10NのNaOH(10.7mL、107mmol)を加え、混合液を室温で4時間撹拌した。混合液を10NのHClで酸性にし、酢酸エチルで洗浄した。有機層を合わせて乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮し、表題化合物を白色の固形物として得た(12.91g、89%収率)。1H NMR(500MHz, CDCl3) δ: 7.34 - 7.32 (2H, m), 6.86 - 6.84 (2H, m), 4.74 (1H, brs), 4.18 (2H, s), 3.78 (3H, s), 3.24 (2H, s), 1.21 (9H, s).]
[0129] 中間体11



4−フルオロ−2−(5−(4−メトキシベンジル)−4,4−ジメチル−1,1−ジオキシド−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)ベンゾニトリル。2−ブロモ−4−フルオロベンゾニトリル、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.238g、0.26mmol)、9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン(0.231g、0.4mmol)および炭酸カリウム(5.72g、41.4mmol)を、一緒に撹拌した。これに、2−(4−メトキシベンジル)−3,3−ジメチル−1,2,5−チアジアゾリジン1,1−ジオキシド(8.00g、29.6mmol)のジオキサン(50mL)溶液を加え、このように得られた混合液を100℃で18時間撹拌した。冷却した混合液をCH2Cl2で希釈し、固形物を濾過によって除去した。溶媒をエバポレートして黄色の油状物を得て、それをフラッシュクロマトグラフィー(Biotageフラッシュクロマトグラフィーシステム、5%〜100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製し、クリーム色の固形物を得て、それを酢酸エチル/ヘキサン(1:4)でトリチュレートし、表題化合物を白色の粉末として得た(4.6048g、42%収率)。1H NMR(500MHz, CDCl3) δ: 7.71 - 7.65 (2H, m), 7.37 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.12 - 7.08 (1H, m), 6.88 (2H, d, J = 8.5 Hz), 4.28 (2H, s), 3.80 (3H, s), 3.78 (2H, s), 1.42 (6H, s).]
[0130] 中間体12



2−(4,4−ジメチル−1,1−ジオキシド−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)−4−フルオロベンゾニトリル。4−フルオロ−2−(5−(4−メトキシベンジル)−4,4−ジメチル−1,1−ジオキシド−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)ベンゾニトリル(4.6g、11.81mmol)のジクロロメタン(30mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(2.73mL、35.4mmol)を加え、混合液を室温で18時間撹拌した。混合液をメタノールで希釈し、白色の固形物を濾過によって集め、廃棄した。濁った溶液を濃縮し、このように得られた固形物をメタノールでトリチュレートし、次いで濾過し、表題化合物を白色の固形物として得た(3.18g、100%収率)。LCMS (M+H) C11H13FN3O2Sとして計算;計算値: 270.07;実測値: 270.00. 1H NMR(300MHz, CDCl3) δ: 7.66 (.2H, dd, J = 8.8, 5.8 Hz), 7.58 (1H, dd, J = 9.5, 2.6 Hz), 7.10 - 7.04 (1H, m), 4.48 (1H, brs), 3.85 (2H, s), 1.55 (6H, s).]
[0131] 中間体13



4−フルオロ−2−(4,4,5−トリメチル−1,1−ジオキシド−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)ベンゾニトリル。2−(4,4−ジメチル−1,1−ジオキシド−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)−4−フルオロベンゾニトリル(3.18g、11.81mmol)のDMF(40mL)溶液に、NaH(0.312g、12.99mmol)を加え、混合液を5分間撹拌した。ヨードメタン(1.477mL、23.62mmol)を加え、混合液を90℃で2時間、次いで室温で16時間撹拌した。混合液をH2Oで希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相をH2Oで2回、続いて食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮し、表題化合物を白色の固形物として得た(3.35g、100%収率)。LCMS (M+H) C12H15FN3O2Sとして計算;計算値: 284.08;実測値: 284.14. 1H NMR(300MHz, CDCl3) δ: 7.70 - 7.61 (2H, m), 7.11 - 7.05 (1H, m), 3.80 (2H, s), 2.73 (3H, s), 1.42 (6H, s).]
[0132] 中間体14



1−(4−フルオロ−2−(4,4,5−トリメチル−1,1−ジオキシド−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)フェニル)メタンアミン。4−フルオロ−2−(4,4,5−トリメチル−1,1−ジオキシド−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル)ベンゾニトリル(3.34g、11.8mmol)のCH2Cl2(30mL)、酢酸エチル(30.0mL)およびエタノール(30.0mL)溶液に、1NのHCl(12mL)、続いて10%パラジウム炭素(0.377g、3.54mmol)を加えた。混合液をH2下で50psiにて22時間振盪し、次いでセライト(登録商標)で濾過し、濃縮した。固形物をH2Oでトリチュレートし、濾過によって除去した。水溶液を酢酸エチルで洗浄し、凍結乾燥し、表題化合物をHCl塩として白色の粉末として得た(3.44g、90%収率)。LCMS (M+H) C12H19FN3O2Sとして計算;計算値: 288.11;実測値: 288.19. 1H NMR(300MHz,DMSO) δ: 8.35 (2H, brs), 7.71 (1H, dd, J = 8.6, 6.4 Hz), 7.54 (1H, dd, J = 9.9, 2.6 Hz), 7.43 (1H, td, J = 8.4, 2.6 Hz), 4.19 (2H, s), 3.75 (2H, s), 2.63 (3H, s), 1.35 (6H, s).]
[0133] 中間体15



2,6−ジブロモ−4−フルオロ−3−メチルアニリン。撹拌した4−フルオロ−3−メチルアニリン(12.76g、102mmol)の1:1CH2Cl2/メタノール(125ml)溶液に、添加漏斗を使用して臭素(13.14ml、255mmol)の1:1CH2Cl2/メタノール(125ml)溶液を室温で1.5時間に亘り滴下で添加した。4時間後、反応混合液を濃縮し、このように得られた残渣を1NのNa2S2O3(100mL)および酢酸エチル(150mL)と共に10分間撹拌し、次いで1NのNa2CO3(150mL)によって注意深く塩基性化した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。有機層を合わせて、1NのNa2S2O3(100mL)、続いて食塩水(50mL)で洗浄し、次いで乾燥させ(Na2SO4/炭素)、濾過し、濃縮し、2,6−ジブロモ−4−フルオロ−3−メチルアニリン(28.6g、101mmol、99%収率)を黄褐色の固形物として得た。1H NMR(400MHz, CDCl3) δ: 7.19 (1 H, d, J = 8.5 Hz), 4.42 (2 H, brs), 2.31 (3 H, d, J = 2.5 Hz).LCMS (M+H) C7H7FNとして計算;計算値: 283.89;実測値: 283.83.]
[0134] 中間体16



2,6−ジブロモ−4−フルオロ−3−メチルベンゾニトリル。2,6−ジブロモ−4−フルオロ−3−メチルアニリン(2.83g、10mmol)、酢酸(7mL)および水(4mL)の混合液に、H2SO4(1.492mL、28mmol)を加え、このように得られた混合液を、均一溶液となるまで70℃で撹拌した。次いで、反応混合液を氷水浴中で冷却し、1Nの亜硝酸ナトリウム(0.759g、11mmol)で15分に亘り処理し、対応するジアゾニウム塩を得た。]
[0135] 別々のフラスコ中で、KCN(3.26g、50mmol)を、氷浴温度で硫酸銅(II)(1.915g、12mmol)の水(25mL)溶液に15分に亘り少しずつ加えた。次いで、氷浴を除去し、その後炭酸水素ナトリウム(6.72g、80mmol)およびベンゼン(20mL)を加え、混合液を55℃に温めた。この激しく撹拌した混合液に、上記で合成したジアゾニウム塩を15分に亘り滴下で添加した。1時間後、混合液を飽和Na2CO3で注意深く中和し、次いで室温に冷却し、Et2O(3×50mL)で抽出した。有機層を合わせて、水(25mL)、続いて食塩水(25mL)で洗浄し、次いで乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮し、粗生成物を得て、それを5%酢酸エチル/ヘキサンを溶出液として使用したシリカゲルカラム上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し、2,6−ジブロモ−4−フルオロ−3−メチルベンゾニトリル(1.1474g、3.92mmol、39%収率)をオフホワイト色の固形物として得た。1H NMR(500MHz, CDCl3) δ: 7.41 (1 H, d, J = 8.5 Hz), 2.38 (3 H, d, J = 2.4 Hz).]
[0136] 中間体17



(2,6−ジブロモ−4−フルオロ−3−メチルフェニル)メタンアミン。撹拌した2,6−ジブロモ−4−フルオロ−3−メチルベンゾニトリル(1.145g、3.91mmol)のTHF(7mL)溶液に、2Mのボラン−硫化メチル錯体(8mL、16.00mmol)を5分に亘り室温で加えた。30分後、反応混合液を60℃に温め、さらに1.6時間撹拌した。混合液を冷却し、次いでメタノール(10mL)および4MのHCl/ジオキサン(2mL)を注意深く加えることによってクエンチした。30分後、反応混合液を50℃に45分間加熱し、濃縮した。残渣を飽和Na2CO3(20mL)に溶解し、CH2Cl2(3×25mL)で抽出した。CH2Cl2抽出物を合わせて、水(20mL)、続いて食塩水(20mL)で洗浄し、次いで乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮し、(2,6−ジブロモ−4−フルオロ−3−メチルフェニル)メタンアミン(1.16g、3.91mmol、100%収率)を白色の固形物として得た。1H NMR(500MHz, CDCl3) δ: 7.31 (1 H, d, J = 8.9 Hz), 4.19 (2 H, s), 2.34 (3 H, d, J = 2.4 Hz), 1.59 (2 H, brs).LCMS (M+H) C15H21N2O3として計算;計算値: 297.91;実測値: 297.85.]
[0137] 中間体18



5−(アミノメチル)−2−フルオロベンゾニトリル。5−(ブロモメチル)−2−フルオロベンゾニトリル(300mg、1.402mmol)のNH3/メタノール(7M)(5mL、35.0mmol)溶液を、室温で18時間撹拌した。溶媒を除去した後、このように得られた残渣をEt2O/飽和Na2CO3と共に撹拌した。次いで、水層を分離し、有機層を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮し、純粋でない(contaminated)表題化合物であるアミン5−(アミノメチル)−2−フルオロベンゾニトリルおよび5,5’−アザンジイルビス(メチレン)ビス(2−フルオロベンゾニトリル)の3:1混合物を得た。混合物はそれ以上精製することなく使用した。1H NMR(500MHz, CDCl3) δ: 7.48 - 7.66 (2 H, m), 7.07 - 7.21 (1 H, m), 3.89 (2 H, s).]
[0138] 中間体19



tert−ブチル3−ブロモ−4−フルオロベンジルカルバメート。(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)メタンアミン、HCl(1g、4.16mmol)のTHF(10mL)/水(10mL)溶液に、0℃で炭酸水素ナトリウム(1.397g、16.63mmol)を少しずつ加えた。5分後、ジ−tert−ブチルジカーボネート(1.062mL、4.57mmol)をゆっくり加え、室温へと徐々に昇温させさながら、反応液を撹拌した。溶液をEt2O(20mL)で希釈し、1NのHCl(2×30mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(Biotageフラッシュクロマトグラフィーシステム;40gのSiO2;0〜20%酢酸エチル:ヘキサン)によって精製し、表題化合物を澄明な油状物として得た(1.26g、100%収率)。1H NMR(500MHz, CDCl3) δ: 7.49 (1 H, dd, J = 6.53, 2.01 Hz), 7.17 - 7.25 (1 H, m), 7.08 (1 H, t, J = 8.28 Hz), 4.87 (1 H, brs), 4.27 (2 H, d, J = 5.77 Hz), 1.48 (9 H, s).]
[0139] 中間体20



tert−ブチル3−シクロプロピル−4−フルオロベンジルカルバメート。N2下で、tert−ブチル3−ブロモ−4−フルオロベンジルカルバメート(0.300g、0.986mmol)のトルエン(4.70mL)/水(0.235mL)溶液を、三塩基性リン酸カリウム(0.733g、3.45mmol)、シクロプロピルボロン酸(0.110g、1.282mmol)、およびトリシクロヘキセニルホスフェン(0.028g、0.099mmol)で処理し、酢酸パラジウム(II)(0.011g、0.049mmol)を加えた。反応物を100℃で3時間撹拌した。溶液を水(15mL)で希釈し、次いで酢酸エチル(2×15mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、食塩水(20mL)で洗浄し、次いで乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(Biotageフラッシュクロマトグラフィーシステム;60gのSiO2;900mLに亘る0〜20%酢酸エチル:ヘキサン)によって精製し、表題化合物を白色の結晶性固形物として得た(0.230g、88%収率)。1H NMR(500MHz, CDCl3) δ: 6.98 - 7.05 (1 H, m), 6.90 - 6.97 (1 H, m), 6.79 (1 H, dd, J = 7.02, 1.53 Hz), 4.75 (1 H, brs), 4.21 (2 H, d, J = 5.49 Hz), 2.02 - 2.09 (1 H, m), 1.45 (9 H, s), 0.93 - 1.01 (2 H, m), 0.66 - 0.75 (2 H, m).]
[0140] 中間体21



(3−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)メタンアミン塩酸塩。tert−ブチル3−シクロプロピル−4−フルオロベンジルカルバメート(0.220g、0.829mmol)のCH2Cl2(5mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(5mL、64.9mmol)を加えた。溶液を室温で1時間撹拌した。溶液に、Et2O(5mL)中のHCl(2M)を加えた。固形物を濾過によって集め、表題化合物を白色の固形物として得た(0.154g、92%収率)。1H NMR(400MHz, MeOD) δ: 7.21 - 7.33 (1 H, m), 7.03 - 7.16 (2 H, m), 4.06 (2 H, s), 2.06 - 2.18 (1 H, m), 0.99 - 1.09 (2 H, m), 0.74 - 0.86 (2 H, m). 13C NMR (500 MHz, MeOD) δ: 162.09 (1 C, d, J = 245.84 Hz), 131.64 (1 C, d, J = 14.64 Hz), 128.98 (1 C, d, J = 3.08 Hz), 127.33 (1 C, d, J = 8.48 Hz), 126.78 (1 C, d, J = 4.62 Hz), 115.15 (1 C, d, J = 23.12 Hz), 42.43 (1 C, s), 8.03 (1 C, d, J = 5.39 Hz), 7.04 (1 C, s).]
[0141] 中間体22



((2R,3S,6R)−3−アセトキシ−6−シアノ−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メチルアセテート。無水CH2Cl2(15mL)中の(2R,3S,4R)−2−(アセトキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−3,4−ジイル−ジアセテート(1.0g、3.67mmol)に、TMSCN(0.744g、7.51mmol)を滴下で添加した。反応混合液を23℃で15分間撹拌し、次いでBF3−エーテレート(4滴)を加えた。反応混合液を23℃で30分間撹拌した。溶媒および過剰なTMSCNを減圧除去し、粗物質を、(20:80)から(1:1)の酢酸エチル:ヘキサンを使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotageフラッシュクロマトグラフィーシステム)によって精製し、C6−エピマーのジアステレオマーを完全に分割した。最初に溶出した化合物(400mg、46%収率)は、NMRによって、((2R,3S,6S)−3−アセトキシ−6−シアノ−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メチルアセテートであると確認された一方、よりゆっくり溶出した化合物(260mg、30%収率)は、NMRによって((2R,3S,6R)−3−アセトキシ−6−シアノ−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メチルアセテートであると確認された。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ ppm 6.07 (1 H, dt, J=10.1, 2.5 Hz), 5.95 (1 H, ddd, J=10.2, 2.0, 1.9 Hz), 5.28 - 5.35 (1 H, m, J=8.1, 2.4, 2.2, 2.2 Hz), 5.14 (1 H, q, J=2.5 Hz), 4.27 - 4.33 (1 H, m), 4.19 - 4.25 (1 H, m), 3.84 (1 H, ddd, J=8.4, 5.9, 2.9 Hz), 2.11 (3 H, s), 2.08 (3H, s).]
[0142] 中間体23



((2S,6R)−6−シアノテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メチルアセテート。((2R,3S,6R)−3−アセトキシ−6−シアノ−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メチルアセテート(5.5g、23mmol)、ジフェニルシラン(8.47、46mmol)および塩化亜鉛(7.52g、55.2mmol)を含有する乾燥THF(200mL)溶液に、N2でバブルした後、Pd(PPh3)4(2.66g、2.30mmol)を加えた。反応混合液を23℃で4時間撹拌した(TLCによってモニターした)。反応混合液は、CH2Cl2を溶媒として使用して短いシリカゲルカラムを通して濾過した。溶媒を減圧下で除去し、粗物質を、(1:5)から(1:2)の酢酸エチル:ヘキサンを使用したシリカゲルカラム(Biotageフラッシュクロマトグラフィーシステム)によって精製し、((2S,6R)−6−シアノ−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メチルアセテートおよび((2S,6R)−6−シアノ−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メチルアセテートの2.8g(67%収率)混合物を得た。1H NMR(400MHz, CDCl3) δ ppm 6.06 - 6.15 (0.5 H, m, J=7.6, 5.3, 2.8, 2.8 Hz), 5.93 - 6.02 (0.5 H, m, J=10.4, 5.2, 2.6, 2.6 Hz), 5.69 - 5.79 (1 H, m), 4.54 (0.5 H, dd, J=9.9, 3.8 Hz), 4.48 (0.5 H, m), 4.11 - 4.23 (2 H, m), 3.89 (1 H, m), 2.59 - 2.69 (1 H, m), 2.33 - 2.42 (1 H, m,), 2.16 - 2.22 (1 H, m), 2.14 (3 H, s), 2.12 (3H, s).酢酸エチル(200mL)中の((2S,6R)−6−シアノ−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メチルアセテートおよび((2S,6R)−6−シアノ−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メチルアセテート(2.6g、14.4mmol)の混合液に、Pd/C(5%)(0.200g)を加えた。反応混合液を、水素雰囲気(バルーン)下にて23℃で6時間撹拌した。次いで、Pd/Cを濾過により除去し、溶媒を減圧エバポレートし、2.20g(84%収率)の目的化合物を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 4.28 (1 H, dd, J=11.7, 2.7 Hz), 4.03 - 4.14 (2 H, m), 3.59 - 3.67 (1 H, m), 2.11 (3 H, s), 1.94 - 2.04 (2 H, m), 1.80 - 1.91 (1 H, m), 1.54 - 1.65 (2 H, m), 1.33 - 1.45 (1 H, m).]
[0143] 中間体24



(2R,6S)−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−カルボニトリル。メタノール(300mL)中の((2S,6R)−6−シアノテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メチルアセテート(3.90g、21.29mmol)に、Et3N(30mL)を加えた。反応混合液を23℃で18時間撹拌した。溶媒を減圧エバポレートした。残渣をメタノールに再溶解し、溶媒を減圧除去した(2×20mL)。次いで、粗物質を、酢酸エチル(100%)から酢酸エチル:メタノール(8:2)のグラジエント混合液を使用して溶出するシリカゲルカラム(Biotageフラッシュクロマトグラフィーシステム)で精製し、2.20g(73%収率)の表題化合物を得た。1H NMR(400MHz, CDCl3) δ ppm 4.31 (1 H, dd, J=11.6, 2.5 Hz), 3.58 - 3.63 (2 H, m), 3.51 - 3.57 (1 H, m), 2.06 (1 H, s), 1.94 - 2.03 (2 H, m), 1.79 - 1.90 (1 H, m), 1.53 - 1.65 (2 H, m), 1.36 - 1.47 (1 H, m).]
[0144] 中間体25



((2R,3S,6R)−3−アセトキシ−6−(N−ヒドロキシカルバムイミドイル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メチルアセテート。EtOH(11.0mL)およびH2O(11.0mL)中の(2R,6S)−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−カルボニトリル(1.90g、13.46mmol)に、ヒドロキシルアミン(1.24mL、20.19mmol)を加えた。反応混合液を80℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧エバポレートし、残留揮発性不純物をEtOH(2×20mL)との共沸蒸留によって除去し、2.10g(90%収率)の表題化合物を得た。LCMS (+ESI, M+H+) m/z 175.]
[0145] 中間体26



ジエチル2−((2R,6S)−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−カルボキシミドアミドオキシ)マレエート。EtOH(15mL)中の((2R,3S,6R)−3−アセトキシ−6−(N−ヒドロキシカルバムイミドイル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メチルアセテート(2.33g、13.4mmol)に、ジエチルアセチレンジカルボキシレート(3.20mL、20.1mmol)を加え、反応混合液を60℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧除去し、2.40g(52%収率)の表題化合物を琥珀色の油状物として得た。LCMS (+ESI, M+H+) m/z 345.]
[0146] 中間体27



エチル5−ヒドロキシ−2−((2S,6S)−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−カルボキシレート。トリメチルベンゼン(25mL)中のジエチル2−((2R,6S)−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−カルボキシミドアミドオキシ)マレエート(2.20g、6.39mmol)を、密封したチューブ中で180℃にて18時間加熱した。溶媒を減圧除去し、粗物質を、C18カラム、および移動相中にトリフルオロ酢酸を使用して分取HPLCによって精製し、1.90g(99%収率)の表題化合物を得た。1H NMR(400MHz, CDCl3) δ ppm 12.52 (1 H,ブロードのs), 10.5-11.0 (1 H, ブロードのs), 4.46 - 4.57 (3 H, m), 3.70 - 3.82 (3 H, m), 3.56 - 3.64 (1 H, m), 2.24 - 2.33 (1 H, m), 1.96 - 2.07 (1 H, m), 1.58 - 1.76 (4H, m), 1.46 - 1.64 (3 H, J=7.4 Hz).]
[0147] 中間体28



エチル(7S,11R)−3−ヒドロキシ−4−オキソ−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−4H−7,11−エポキシピリミド[1,2−a]アゾシン−2−カルボキシレート。乾燥THF(60mL)中のエチル5−ヒドロキシ−2−((2S,6S)−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−カルボキシレート(1.90g、6.37mmol)に、メタンスルホニルクロリド(1.49mL、19.1mmol)およびジ−イソプロピル−エチルアミン(3.56mL、20.0mmol)を0℃で加えた。反応混合液を23℃で3時間撹拌した。THFを減圧除去し、粗物質を酢酸エチル(50mL)に溶解し、1NのNaHCO3(50mL)で洗浄した。次いで、水溶液を酢酸エチル(3×20mL)で洗浄し、有機画分を合わせて乾燥させ(MgSO4)、濾過し、減圧濃縮し、茶色の油状物を得た。粗油状物をEtOH:THF(20mL:20mL)に溶解し、これに、K2CO3(0.881g、6.37mmol)およびH2O(1.0mL)を加えた。反応混合液を65℃で17時間撹拌した。溶媒を減圧除去し、粗物質を酢酸エチル(50mL)に溶解し、H2O(50mL)およびHCl水溶液(1N、50mL)で洗浄した。酸性水相を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。有機画分を合わせて乾燥させ(MgSO4)、減圧濃縮した。粗物質を、C18カラム、および移動相中にトリフルオロ酢酸を使用して分取HPLCによって精製し、化合物1.16g(65%収率)の表題化合物を得た。1H NMR(400MHz, CDCl3) δ ppm 10.75 (1 H, s), 4.94 (1 H, d, J=2.3 Hz), 4.49 - 4.58 (3 H, m), 4.01 - 4.13 (2 H, m), 2.05 - 2.17 (2 H, m,), 1.96 (1 H, dd, J=13.6, 2.0 Hz), 1.76 (2 H, m), 1.39 - 1.49 (4 H, m).LCMS (+ESI, M+H+) m/z 281. HRMS (ESI+) C13H16N2O5 [M+H +]として計算;計算値:281.1137;実測値: 281.1147.]
[0148] 中間体29



ジメチルピリジン−3,5−ジカルボキシレート塩酸塩。メタノール(400mL)中のピリジン−3,5−ジカルボン酸(19.9g、119.1mmol)に、2,2−ジメトキシプロパン(160mL、1.3mol)および濃HCl(15mL)を加えた。反応混合液をAr雰囲気下で18時間還流した。溶媒をエバポレートし、次いでエーテル(100mL)を粗物質に加え、このように得られた混合液を還流加熱した。混合液を2時間還流させながら維持し、次いで23℃に冷却し、沈殿物を濾過した。J.Org. Chem. Vol. 16, No 10, 1996に記載されたように、沈殿物を乾燥させて27.5g(86%収率)の表題化合物を得た。LCMS (+ESI, M+H+) m/z : 196.]
[0149] 中間体30



ジメチルピペリジン−3,5−ジカルボキシレート。酢酸(150mL)中のジメチルピリジン−3,5−ジカルボキシレート(15.0g、76.87mmol)に、酸化白金(0,250mg、1.1mmol)を加えた。反応混合液を、45psiのH2下にて23℃で36時間撹拌した。PtO2をセライト(登録商標)で濾過することによって除去し、酢酸(20mL)で洗浄し、溶媒を減圧除去した。次いで、NaHCO3(1M、100mL))の溶液を加え、有機物質をCH2Cl2(3×100mL)で抽出した。抽出物を合わせて乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、13.7g(88.6%収率)の表題化合物を得た。LCMS (+ESI, M+H+) m/z : 202.]
[0150] 中間体31



ジメチル1−ベンジルピペリジン−3,5−ジカルボキシレート。アセトニトリル(100mL)中のジメチルピペリジン−3,5−ジカルボキシレート(7.5g、37.3mmol)に、K2CO3(20.6g、149.1)および臭化ベンジル(4.43mL、37.3mmol)を加えた。反応混合液を23℃で4時間撹拌した。K2CO3を濾過によって除去し、溶媒を減圧エバポレートした。NaHCO3(1M、150mL)の溶液を加え、有機物質を酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、次いで乾燥させ(MgSO4)、減圧濃縮した。粗物質を、(10:90)から(35:65)の酢酸エチル/ヘキサンのグラジエントで溶出するシリカゲルカラム(Biotageフラッシュクロマトグラフィーシステム)で精製し、表題化合物をシスジアステレオマー(1.6g)として得た(対応するトランスジアステレオマーの後に溶出した)(Synthetic Communications 1997, 27 (1), 69-71に報告されているNMRに基づく)。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ ppm 7.26 - 7.36 (5 H, m), 3.68 (6 H, s), 3.59 (2 H, s), 3.15 (2 H, m), 2.66 (2 H, t, J=12.0 Hz), 2.36 (1 H, d, J=13.1 Hz), 2.05 (2 H, t, J=11.4 Hz), 1.56 (1 H, q, J=12.9 Hz).LCMS (+ESI, M+H+) m/z : 292.]
[0151] 中間体32



(1−ベンジルピペリジン−3,5−ジイル)ジメタノール。乾燥THF(30mL)中のジメチル1−ベンジルピペリジン−3,5−ジカルボキシレート(1.5g、5.15mmol)に、水素化リチウムアルミニウムのTHF(2M、3.87mL、7.73mmol)溶液を0℃で加えた。反応混合液を0℃で30分間撹拌し、次いで23℃に温め、1.5時間撹拌した。メタノール(0.5mL)および(0.25mL)の溶液、続いてNaOHの15%溶液(0.250mL)を加えた。混合液を23℃で1時間撹拌し、次いで濾過した。有機物質を酢酸エチル(3×20mL)で抽出し、抽出物を合わせて乾燥させ(MgSO4)、減圧濃縮し、0.91g(75%収率)の表題化合物を得た。1H NMR(400MHz, CDCl3) δ ppm 7.26 - 7.35 (5H, m), 3.59 (2H, s), 3.44 - 3.55 (4 H, m), 3.06 (2 H, dt, J=10.6, 1.8 Hz), 1.88 - 1.98 (2 H, m), 1.79 - 1.86 (1 H, m), 1.68 (3 H, m).LCMS (+ESI, M+H+) m/z : 236.]
[0152] 中間体33



(1−ベンジル−5−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)ピペリジン−3−イル)メタノール。乾燥THF(20mL)中の1−ベンジルピペリジン−3,5−ジイル)ジメタノール(0.5g、2.125mmol)に、NaH(鉱油中60%)(90mg、2.23mmol)を加えた。反応混合液を23℃で45分間撹拌し、次いでt−ブチルジメチルクロロシラン(0.352g、2.37mmol)を加え、反応混合液を23℃で2時間撹拌した。混合液をエーテル(75mL)中に注ぎ、10%K2CO3水溶液(30mL)で洗浄し、次いで乾燥させ(MgSO4)、減圧濃縮した。粗物質を、酢酸エチル:ヘキサン(9:1)から酢酸エチル100%のグラジエントで溶出するシリカゲルカラム(Biotageフラッシュクロマトグラフィーシステム)で精製し、0.340g(43%収率)の表題化合物を得た。1H NMR(400MHz, CDCl3) δ ppm 7.25 - 7.36 (5 H, m), 3.59 (2 H, s), 3.45 - 3.55 (4 H, m), 2.99 - 3.09 (2 H, m), 1.93-1.55 (5 H, m), 1.24 - 1.34 (1 H, m), 0.87(9 H, s), 0.62 - 0.74 (1 H, m), 0.02 (6 H, s).LCMS (+ESI, M+H+) m/z : 350.]
[0153] 中間体34



1−ベンジル−5−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)ピペリジン−3−カルバルデヒド。塩化オキサリル(1.40mL、16.02mmol)のジクロロメタン(100mL)溶液に、−78℃にて乾燥DMSO(1.78mL、25.03mmol)を滴下で添加した。10分後−78℃で、1−ベンジル−5−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)ピペリジン−3−イル)メタノール(3.50g、19.01mmol)のCH2Cl2(100mL)溶液をゆっくり加え、反応液を−78℃で撹拌した。1時間後、トリエチルアミン(6.98mL、50.1mmol)を加え、−78℃で10分間撹拌を続け、その後反応液を23℃に温めた。このように得られた溶液を1NのHCl(pH約6)で中和し、相を分離した。水溶液をCH2Cl2(3×50mL)で洗浄し、有機画分を合わせてMgSO4上で乾燥させ、濾過し、減圧濃縮し、表題化合物3.39g(76%収率)を淡黄色の油状物として得た。1H NMR(400MHz, CDCl3) δ ppm 9.61 (1 H, s), 7.59 - 7.67 (2 H, m), 7.42 - 7.49 (3 H, m), 4.22 - 4.30 (1 H, m), 4.10 - 4.18 (1 H, m), 3.70 - 3.81 (1 H, m), 3.52 (1 H, dt, J=10.4, 5.2 Hz), 3.35 (1 H, dd, J=11.9, 1.8 Hz), 3.14 (1H, m), 2.76 (1 H, tt, J=12.1, 3.9 Hz), 2.52 - 2.58 (1 H, m), 2.39 - 2.48 (1 H, m), 2.17 - 2.28 (1 H, m), 1.43 (1 H, t, J=7.3 Hz), 1.18 - 1.27 (1 H, m), 0.83 (9 H, m), 0.01 (6 H, m).]
[0154] 中間体35



(Z)−1−ベンジル−5−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−3−カルバルデヒドオキシム。EtOH(50mL)中の1−ベンジル−5−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)ピペリジン−3−カルバルデヒド(3.39g、9.75mmol)の混合液に、NH2OH−HCl(3.75M、3.12mL、11.7mmol)の水溶液、続いてNaOAc(1.5M、5.2mL、7.8mmol)の水溶液を加えた。反応混合液を室温で18時間撹拌した。次いで、H2O(30mL)を加え、EtOHをある程度減圧除去した(約40mL)。反応混合液を酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO3で洗浄した。水性画分を合わせて酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、有機画分を合わせて食塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、減圧濃縮し、3.31g(94%収率)の表題化合物を得た。1H NMR(400MHz, CDCl3) δ ppm 7.25 - 7.35 (6 H, m), 3.58 (2 H, d, J=4.5 Hz), 3.43 - 3.54 (2 H, m), 3.03 (2 H, d, J=4.5 Hz), 2.57 - 2.68 (1 H, m) 1.90 - 2.01 (2 H, m), 1.80 - 1.89 (1 H, m), 1.65 - 1.77 (2 H, m), 0.93 - 1.01 (1 H, m).LCMS (+ESI, M+H+) m/z : 249.]
[0155] 中間体36



1−ベンジル−5−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−3−カルボニトリル。CH2Cl2(15mL)中の1−ベンジル−5−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−3−カルバルデヒドオキシム(3.3g、13.30mmol)に、23℃で2−クロロ−1−メチルピリジンヨージド(3.73g、14.62mmol)を一度に加え、このように得られた混合液を23℃で10分間撹拌した。次いで、Et3Nを加え、反応混合液を3時間撹拌した(色が淡黄色から薄茶色に変化した)。溶液をHCl(5%)で概ねpH6に中和し、有機物質をCH2Cl2(3×25mL)で抽出した。有機画分を合わせて乾燥させ(MgSO4)、減圧濃縮し、3.06g(95%収率)の表題化合物を得た。1H NMR(400MHz, CDCl3) δ ppm 7.28 - 7.37 (5 H, m), 3.51 - 3.60 (4 H, m), 3.11 (1 H, ddd, J=11.0, 1.9, 1.8 Hz), 2.98 (1 H, d, J=7.6 Hz), 2.73 - 2.82 (1 H, m), 2.12 - 2.22 (2 H, m), 1.80 - 1.92 (2 H, m), 1.45 (1 H,ブロードのs), 1.27 - 1.38 (1 H, m).LCMS (+ESI, M+H+) m/z : 231.]
[0156] 中間体37



ジエチル2−(1−((E)−1,4−ジエトキシ−1,4−ジオキソブタ−2−エン−2−イル)−5−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−3−カルボキシミドアミドオキシ)マレエート。1−ベンジル−5−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−3−カルボニトリル(2.93g、11.14mmol)のEtOH(45.0mL)溶液に、ジエチルアセチレンジカルボキシレート(2.67mL、16.71mmol)を加えた。混合液を60℃で2時間撹拌した。溶媒を減圧除去した。粗生成物を、溶出液として60:40比の酢酸エチルおよびヘキサン、続いて酢酸エチル:メタノール(8:2)を使用したシリカゲルカラム(Biotageフラッシュクロマトグラフィーシステム)を使用して精製し、1.21g(21%収率)の表題化合物を得た。1H NMR(400MHz, CDCl3) δ ppm 5.77 (1 H, d, J=15.4 Hz), 5.26 (1 H, s), 4.98 (1 H, s), 4.82 (1 H, d, J=7.3 Hz), 4.31 - 4.44 (4 H, m), 4.08 - 4.21 (4 H, m ), 3.42- 3.66 (2 H, m),2.92 - 3.03 (1 H, m), 2.62 - 2.73 (1 H, m), 2.44 - 2.55 (1 H, m), 2.04 - 2.14 (2 H, m), 1.86 - 1.96 (2 H, m), 1.23 - 1.41 (12 H, m).LCMS (+ESI, M+H+) m/z : 514.]
[0157] 中間体38



ジエチル2−(3−(4−(エトキシカルボニル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−5−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル)マレエート。ジエチル2−(1−((E)−1,4−ジエトキシ−1,4−ジオキソブタ−2−エン−2−イル)−5−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−3−カルボキシミドアミドオキシ)マレエート(1.20g、2.34mmol)に、キシレン(15mL)を加え、反応混合液を密封したチューブ中で160℃にて6時間撹拌した。溶媒を減圧除去し、1.05g(99%収率)の表題化合物を得た。LCMS (+ESI, M+H+) m/z : 468.]
[0158] 中間体39



ジエチル−2−(2−(エトキシカルボニル)−3−ヒドロキシ−4−オキソ−7,8,10,11−テトラヒドロ−4H−7,11−メタノピリミド[1,2−a][1,5]ジアゾシン−9(6H)−イル)−2−ブテンジオエート。THF中のジエチル2−(3−(4−(エトキシカルボニル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−5−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル)マレエート(1.05g、2.32mmol)に、0℃でトリエチルアミン(0.975mL、6.99mmol)およびメタンスルホニルクロリド(0.541mL、6.99mmol)を加えた。反応混合液を23℃で3時間撹拌した。次いで、H2O(50mL)を加え、混合液を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機画分を合わせて乾燥させ(MgSO4)、減圧濃縮した。EtOH(40mL)に溶解した粗物質に、K2CO3(0.643g、4.66mmol)およびH2O(1.7mL)を加えた。反応混合液を23℃で36時間撹拌した。溶媒を減圧除去し、粗物質を、(95:4:1)から(40:40:10)の酢酸エチル:メタノール:AcOHのグラジエントを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotageフラッシュクロマトグラフィーシステム)によって精製し、1.05g(33%収率)の表題化合物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-D6) δ ppm 3.83-4.26 (7 H, m), 2.68-3.40 (6 H, m), 2.02 (1H, m), 1.79-1.89 (2 H, m), 1.07 - 1.31 (10 H, m).LCMS (+ESI, M+H+) m/z : 450.]
[0159] 中間体40



エチル3−ヒドロキシ−4−オキソ−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−4H−7,11−メタノピリミド[1,2−a][1,5]ジアゾシン−2−カルボキシレート。アセトニトリル(15mL)中のジエチル−2−(2−(エトキシカルボニル)−3−ヒドロキシ−4−オキソ−7,8,10,11−テトラヒドロ−4H−7,11−メタノピリミド[1,2−a][1,5]ジアゾシン−9(6H)−イル)−2−ブテンジオエート(0.300g、0.673mmol)に、トリフルオロ酢酸(1mL)を23℃で加えた。反応混合液を23℃で6時間撹拌した。次いで、CH3CNおよびトリフルオロ酢酸を減圧除去し、粗物質をトルエンに再溶解し、再び乾燥させ(2×30mL)、234mg(90%収率)の表題のトリフルオロ酢酸塩を得た。LCMS (+ESI, M+H+) m/z : 280.]
[0160] 中間体41



9−ベンジル2−エチル3−ヒドロキシ−4−オキソ−7,8,10,11−テトラヒドロ−4H−7,11−メタノピリミド[1,2−a][1,5]ジアゾシン−2,9(6H)−ジカルボキシレート。CH2Cl2(5mL)中のエチル3−ヒドロキシ−4−オキソ−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−4H−7,11−メタノピリミド[1,2−a][1,5]ジアゾシン−2−カルボキシレート(0.26g、0.661mmol)に、ジイソプロピルエチルアミン(0.576mL、3.31mmol)およびクロロギ酸ベンジル(0.102mL、0.727mmol)を加えた。反応混合液を23℃で16時間撹拌した。次いで、HCl(1N、15mL)を反応混合液に加え、有機物質をCH2Cl2(3×15mL)および酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。有機画分を合わせて乾燥させ(MgSO4)、減圧濃縮した。有機物質を、酢酸エチル100%から酢酸エチル、メタノール(1:9)のグラジエントで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotageフラッシュクロマトグラフィーシステム)によって精製し、0.036g(13%収率)の表題化合物を得た。1H NMR(400MHz, MeOD) δ ppm 7.36 (5 H, s), 4.95-5.10 (2 H, m) 3.95 - 4.40 (2H,ブロードのm), 2.75 - 3.30 (5 H, ブロードの m), 1.75-2.50 (4 H, m), 0.95- 1.45 (4 H, m).LCMS (+ESI, M+H+) m/z : 414.]
[0161] 中間体42



(3−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)シクロペンチル)メタノール。NaH(油状物中60%)(3.53g、88.3mmol)の乾燥THF(400mL)溶液に、乾燥THF(100mL)中のシクロペンタン−1,3−ジイルジメタノール(10.0g、76.8mmol)を加えた。反応混合液を23℃で45分間撹拌した。次いで、t−ブチルジメチルクロロシラン(13.89g、92.2mmol)の乾燥THF(30mL)溶液を加え、反応混合液を23℃で4時間撹拌した。反応混合液をエーテル(150mL)中に注ぎ、10%K2CO3水溶液(30mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、減圧濃縮した。粗物質を、酢酸エチル:ヘキサン(1:9)から酢酸エチル(4:6)で溶出するシリカゲルカラム(Biotageフラッシュクロマトグラフィーシステム)上で精製し、12.3g(66%収率)の表題化合物を得た。1H NMR(400MHz, CDCl3) δ ppm 3.49 - 3.58 (4 H, m), 2.09 - 2.19 (2 H, m), 1.94 (1 H, dt, J=12.6, 7.5 Hz), 1.69 - 1.79 (2 H, m), 1.56 (1 H,ブロードのs), , 1.32 - 1.44 (2 H, m), 0.91 (9 H, m), 0.06 (6 H, m).]
[0162] 中間体43



3−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)シクロペンタンカルバルデヒド。塩化オキサリル(3.44mL、39.3mmol)のジクロロメタン(200mL)溶液に、−78℃にて乾燥DMSO(4.36mL、61.4mmol)を滴下で添加した。10分後に−78℃で、(3−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)シクロペンチル)メタノール(6.0g、24.56mmol)のCH2Cl2(180mL)溶液をゆっくり加え、混合液を−78℃で撹拌した。1時間後、トリエチルアミン(17.11mL、122.8mmol)を加え、−78℃で10分間撹拌を続け、その後混合液を23℃に温めた。反応混合液を1NのHCl(pH約6)で希釈し、相を分離した。有機画分を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、減圧濃縮し、5.81g(97%収率)の表題化合物を淡黄色の油状物として得た。1H NMR(400MHz, CDCl3) δ ppm 9.62 (1 H, d, J=2.5 Hz), 3.54 (2 H, ddd, J=12.0, 10.0, 6.3 Hz), 2.73 - 2.82 (1 H, m), 2.14 - 2.24 (1 H, m), 1.89 - 2.00 (2 H, m), 1.74 - 1.85 (2 H, m), 1.57 (1 H, dt, J=13.1, 8.6 Hz), 1.33 - 1.44 (1 H, m), 0.91 (9 H, s), 0.06 (6 H, s).]
[0163] 中間体44



2−(3−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)シクロペンチル)−2−(メチルアミノ)アセトニトリル。H2O(8mL)およびメタノール(10mL)中の3−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−シクロペンタンカルバルデヒド(5.8g、23.94mmol)に、メチルアミン(0.0755g、23.94mmol)を0℃で加えた。次いで、この混合液を、0℃でH2O(3mL)中のKCN(1.56g、23.94mmol)に加えた。このように得られた反応混合液を23℃で18時間撹拌した。有機物質を酢酸エチル(3×100mL)で抽出し、有機画分を合わせて乾燥させ(MgSO4)、減圧濃縮した。1H NMR(400MHz, CDCl3) δ ppm 4.27 - 4.38 (2 H, m), 3.49 - 3.60 (1 H, m), 2.55 (3 H, s), 2.00 - 2.35 (4 H, m), 1.65 - 1.96 (2 H, m), 1.42 - 1.54 (2 H, m), 1.22 (1 H, ddd, J=13.4, 9.3, 3.8 Hz), 0.89 (9 H, s), 0.05 (6 H, m).LCMS (+ESI, M+H+) m/z 283.]
[0164] 中間体45



ベンジル(3−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)シクロペンチル)(シアノ)メチル(メチル)−カルバメート。THF(33mL)、H2O(15mL)中の2−(3−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)シクロペンチル)−2−(メチルアミノ)アセトニトリル(6.0g、21.24mmol)に、0℃でNa2CO3(4.50g、42.48mmol)、続いてクロロギ酸ベンジル(3.89mL、27.6mmol)を10分に亘り滴下で添加した。反応混合液を0℃で30分間、次いで23℃で18時間撹拌した。次いで、H2O(150mL)を加え、有機物質を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。有機画分を合わせて乾燥させ(MgSO4)、減圧濃縮した。粗物質を、(1:4)から(1:1)の酢酸エチル:ヘキサンのグラジエントで溶出するシリカゲルカラム(Biotageフラッシュクロマトグラフィーシステム)で精製し、3.90g(44%収率)の表題化合物を得た。1H NMR(400MHz, CDCl3) δ ppm 7.34 - 7.45 (5 H, m), 5.33 (2 H, s), 5.18 - 5.25 (1 H, m), 3.48 - 3.59 (2H, m), 3.00 (3H, s), 2.35 - 2.47 (2H, m), 1.55- 2.25 (6 H, m), 0.94 (9 H, s), 0.05 (6 H, s).LCMS (+ESI, M+H+) m/z 417.]
[0165] 中間体46



ベンジルシアノ(3−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル)メチル(メチル)カルバメート。0℃に冷却した乾燥THF(40mL)中のベンジル(3−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)シクロペンチル)(シアノ)メチル(メチル)−カルバメート(2.0g、4.80mmol)に、テトラブチル−アンモニウムフルオリド(THF中1M、17.28mL)を加えた。反応混合液を23℃で5時間撹拌した。H2O(20mL)を反応混合液に加え、有機物質を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。有機画分を合わせて乾燥させ(MgSO4)、減圧濃縮した。粗物質を、酢酸エチル:ヘキサン(3:7)から酢酸エチル100%のグラジエントで溶出するシリカゲルカラム(Biotageフラッシュクロマトグラフィーシステム)で精製し、0.550g(38%収率)の表題化合物を得た。1H NMR(400MHz, CDCl3) δ ppm 7.39 (5 H, m), 5.13 - 5.25 (2 H, m), 5.07 (1 H,ブロードのs), 3.50-3.60 (2 H, m), 3.01 (3 H, s), 1.30- 2.52 (8 H, m).LCMS (+ESI, M+H+) m/z 303.]
[0166] 中間体47



ベンジル2−アミノ−2−(ヒドロキシイミノ)−1−(3−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル)エチル(メチル)カルバメート。ベンジルシアノ(3−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル)メチル(メチル)カルバメート(0.540g、1.79mmol)のエタノール(20mL)溶液に、ヒドロキシルアミン(0.07mL、2.15mmol)の50%水溶液を加えた。反応混合液を60℃で18時間撹拌した。溶媒を減圧除去し、0.610g(76%収率)の表題化合物を得た。1H NMR(400MHz, CDCl3) δ ppm 7.33 - 7.43 (5 H, m), 7.14 - 7.23 (2 H, m), 5.18 (2 H,ブロードのs), 4.87-4.93 (1 H, m), 4.24 (1 H, m), 3.49 - 3.60 (2 H, m), 2.83 - 2.94 (3 H, ブロードのs), 2.60 - 2.71 (1 H, m), 2.11 - 2.49 (2 H, m), 1.60 - 2.11 (3 H, m), 1.25 - 1.55 (2 H, m). (+ESI, M+H+) 2ピークm/z 336.]
[0167] 中間体48



ジエチル2−(1−アミノ−2−((ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ)−2−(3−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル)エチリデンアミノオキシ)マレエート。EtOH(40mL)中のベンジル2−アミノ−2−(ヒドロキシイミノ)−1−(3−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル)エチル(メチル)カルバメート(0.800g、1.78mmol)に、ジエチルアセチレンジカルボキシレート(0.428ml、2.67mmol)を加えた。反応混合液を23℃で2日間撹拌した。溶媒を減圧除去し、粗物質を、(1:5)から(1:1)の酢酸エチル:ヘキサンのグラジエントで溶出するシリカゲルカラム(Biotageフラッシュクロマトグラフィーシステム)で精製し、0.570g(52%収率)の表題化合物を得た。1H NMR(400MHz, CDCl3) δ ppm 7.33 - 7.42 (5 H, m), 5.17 - 5.25 (3 H, m), 4.12 - 4.40 (4 H, m), 3.55 (2 H, m), 2.83 - 2.94 (4 H, m), 2.70-2.75 (1H, m), 2.17 - 2.09 (2 H, m), 1.82 - 2.00 (3 H, m), 1.21 - 1.342 (7 H, m).LCMS (+ESI, M+H+) m/z 506.]
[0168] 中間体49



エチル2−(((ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ)(3−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル)メチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−カルボキシレート。ジエチル2−(1−アミノ−2−((ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ)−2−(3−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル)エチリデンアミノオキシ)マレエート(0.710g、1.40mmol)に、キシレン(30mL)を加え、反応混合液を120℃で36時間撹拌した。キシレンを減圧除去し、0.53g(82%収率)の表題化合物を得た。LCMS (+ESI, M+H+) m/z 460.]
[0169] 中間体50



エチル11−(((ベンジルオキシ)カルボニル)(メチル)アミノ)−3−ヒドロキシ−4−オキソ−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−4H−7,10−メタノピリミド[1,2−a]アゾシン−2−カルボキシレート。THF(30mL)中のエチル2−(((ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ)(3−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル)メチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−カルボキシレート(0.235g、0.511mmol)に、0℃でトリエチルアミン(0.214mL、1.53mmol)およびメタンスルホニルクロリド(0.119mL、1.53mmol)を加えた。反応混合液を23℃にて3時間で撹拌した。次いで、H2O(50mL)を加え、反応混合液を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機画分を合わせて乾燥させ(MgSO4)、減圧濃縮した。LCMS (+ESI, M+H+) m/z 694.DMF(40mL)に溶解したクルードなエチル2−(((ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ)(3−((メチルスルホニルオキシ)メチル)シクロペンチル)メチル)−1−(メチルスルホニル)−5−(メチルスルホニルオキシ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−カルボキシレート(0.252g、0.363mmol)に、Cs2CO3(0.590g、1.816mmol)を加えた。反応混合液を80℃で12時間撹拌した。HCl(1N、40ml)を加え、有機物質を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。有機画分を合わせて乾燥させ(MgSO4)、減圧濃縮し、表題化合物を得た。LCMS (+ ESI, M+H+) m/z 442.]
[0170] 中間体51



エチル3−(ベンゾイルオキシ)−11−(((ベンジルオキシ)カルボニル)(メチル)アミノ)−4−オキソ−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−4H−7,10−メタノピリミド[1,2−a]アゾシン−2−カルボキシレート。ピリジン(5mL)中のエチル11−(((ベンジルオキシ)カルボニル)(メチル)アミノ)−3−ヒドロキシ−4−オキソ−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−4H−7,10−メタノピリミド[1,2−a]アゾシン−2−カルボキシレートに、安息香酸無水物(0.136g、0.600mmol)を加え、反応混合液を23℃で2日間撹拌した。次いで、ピリジンを減圧除去した。H2O(25mL)を加え、有機物質を酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。有機画分を合わせて乾燥させ(MgSO4)、減圧濃縮した。粗物質は、LUNA C18カラムでの分取HPLCを使用して精製し、0.033g(12%収率)の表題化合物を得た。1H NMR(400MHz, CDCl3) δ ppm 8.20 (2 H, d, J=7.8 Hz), 7.67 (1 H, t, J=6.9 Hz), 7.52 (2 H, t, J=7.7 Hz), 7.28 - 7.41 (4H, m), 5.15 - 5.27 (2 H, m), 4.22 - 4.33 (2 H, m), 3.47 (1H, m), 3.15 (3 H, m), 2.65 (2 H, s), 2.11 (1 H, m), 2.03 (1 H, d, J=4.8 Hz), 1.60-1.89 (3 H, m), 1.25-1.55 (3 H, m), 1.16 (3 H, m).LCMS (+ESI, M+H+) m/z 546. HRMS (ESI+) C30H31N3O7 [M+H +]として計算;計算値: 546.2240実測値: 546.2240.]
权利要求:

請求項1
式I;[式中、R1は、(Ar1)アルキル、アルキル、(シクロアルキル)アルキル、ジフェニルアルキル、フェノキシアルキル、(PhNH)アルキル、(メチルピロリジニル)アルキル、(イミダゾリル)アルキル、(バレロラクタミル)アルキル、(テトラヒドロフラニル)アルキル、((フルオロ)(メチル)ピリジニル)メチル、フェニルシクロプロピル、またはベンジルピロリジニルであり;R2は、水素、アルキル、ヒドロキシまたはアルコキシであり;R3は、水素、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、シアノ、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、N(R8)(R9)、N(R6)COR7、N(R6)SO2R7、N(R6)CO2R7、N(R6)SO2N(R8)(R9)、CO2R6、CON(R8)(R9)、SOR7、SO2R7、SO2N(R8)(R9)、PO(OR6)2、R12、またはAr2であり;R4は、水素、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、またはN(R6)(R6)であり;R5は、水素、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、またはN(R6)(R6)であり;R6は、水素、アルキル、ハロアルキル、またはシクロアルキルであり;R7は、アルキル、ハロアルキル、またはシクロアルキルであり;R8は、水素、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキルまたはジアルキルアミノアルキルであり;R9は、水素、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキルまたはジアルキルアミノアルキルであるか;あるいはN(R8)(R9)は一緒になって、アゼチジニル、ピロリジニル、(R10)−ピペリジニル、N−(R11)−ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、またはジオキソチアジニルであり;R10は、水素、アルキル、ヒドロキシ、またはヒドロキシアルキルであり;R11は、水素、アルキル、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルコキシアルキル、フェニル、ピリジニル、(メチルイミダゾリル)メチル、COR6、CO2R6、(ヒドロキシアルキル)CO、(アルコキシアルキル)CO、(テトラヒドロフラニル)CO、(メチルイソオキサゾリル)CO、(チエニル)CO、(フラニル)CO、(ピリジニル)CO、CON(R8)(R9)、SO2R7、SO2N(R8)(R9)、(ジメチルイソオキサゾリル)SO2、((カルボエトキシ)チエニル)SO2、(メチルイミダゾリル)SO2、であり;R12は、アゼチジノニル、ピロリジノニル、バレロラクタミル、カプロラクタミル、マレイミド、オキサゾリジノニル、イミダゾリジノニル、トリアゾロニル、N−(R6)−ジオキソチアゾリジニルまたはジオキソチアジニルであって、アルキル、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、およびアミノアルキルからなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されており;R13は、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、またはアルキルスルホニルであり;R14は、N(R15)(R15)、N(R15)(ベンジルオキシカルボニル)、N(R15)(アルキルオキシカルボニル)、N(R15)((ヒドロキシアルキル)オキシカルボニル)、N(R15)((アルキルオキシ)アルキルオキシカルボニル)、N(R15)CO(R16)、N(R15)((CO(N(R15)2)アルキル)、N(R15)((CO2CO(N(R15)2)アルキル)、N(R15)CO((N(R15)2)アルキル)、N(R15)CO((CON(R15)(R15)アルキル)、N(R15)COCO2(R15)、N(R15)CO((CO2(R15)アルキル)、N(R15)COCON(R15)(R15)、N(R15)COCO((N(R15)(R15))アルキル)、N(R15)CO(N(R15)2)、N(R15)SO2R16、N(R15)SO2(N(R15)2)、またはN(R15)COAr3であるか;R14は、ヒドロキシ、アルコキシ、(ヒドロキシ)アルコキシ、(アルコキシ)アルコキシ、(R16CO2)アルコキシ、または(PhCO2)アルコキシであるか;R14は、N(R15)COCON(R15)(アルコキシアルキル)、N(R15)COCON(R15)(ヒドロキシアルキル)、N(R15)COCON(R15)((テトラヒドロフラニル)メチル)、N(R15)COCON(R15)((N,N−ジメチルピラゾリル)メチル)、またはN(R15)CO((Ar4)アルキル)であるか;R14は、であるか;あるいはR14は、であり;R15は、水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ハロアルキル、またはシクロアルキルであるか;あるいはN(R15)(R15)は一緒になって、アゼチジニル、ピロリジニル、(R10)−ピペリジニル、N−(R11)−ピペラジニル、モルホリニル、またはチオモルホリニルであって、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキルオキシアルキル、アセトアミド、CO2R6、もしくはCON(R8)(R9)から選択される0〜2個の置換基で置換されており;R16は、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、テトラヒドロピラニル、またはAr3であり;R17は、水素、アルキル、アルキルCO、シクロアルキルCO、アルキルオキシCO、CON(R15)(R15)、COCON(R15)(R15)、COAr3、アルキルSO2、シクロアルキルSO2、フラニルSO2、トリアゾリルSO2、またはN−メチルピロリルSO2であり;Ar1は、であり;Ar2は、テトラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリジニル、またはヒドロキシピリジニルであって、オキソ、ハロ、シアノ、ベンジル、アルキル、アルコキシ、N(R8)(R9)、CO2R6、およびCON(R8)(R9)からなる群から選択される0〜3個の置換基で置換されており;Ar3は、テトラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、イミダゾピリジニル、キノリニル、イソキノリニル、またはフェニルであって、オキソ、ハロ、アルコキシ、ハロアルコキシ、シアノ、ベンジル、アルキル、ハロアルキル、N(R8)(R9)、およびN(R15)CO(R16)からなる群から選択される0〜3個の置換基で置換されており;Ar4は、ピラゾリルまたはトリアゾリルであって、CO2R6もしくはCON(R8)(R9)から選択される0〜1個の置換基で置換されており;X−Y−Zは、である]の化合物または薬学的に許容されるその塩。
請求項2
R1が、(Ar1)アルキルであり;R2が、水素、アルキル、ヒドロキシまたはアルコキシであり;R3が、水素、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、N(R8)(R9)、N(R6)COR7、N(R6)SO2R7、N(R6)CO2R7、N(R6)SO2N(R8)(R9)、CO2R6、CON(R8)(R9)、SOR7、SO2R7、SO2N(R8)(R9)、PO(OR6)2、R12、またはAr2であり;R4が、水素、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、またはN(R6)(R6)であり;R5が、水素、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、またはN(R6)(R6)であり;R6が、水素、アルキル、ハロアルキル、またはシクロアルキルであり;R7が、アルキル、ハロアルキル、またはシクロアルキルであり;R8が、水素、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキルまたはジアルキルアミノアルキルであり;R9が、水素、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキルまたはジアルキルアミノアルキルであるか;あるいはN(R8)(R9)が一緒になって、アゼチジニル、ピロリジニル、(R10)−ピペリジニル、N−(R11)−ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、またはジオキソチアジニルであり;R10が、水素、アルキル、ヒドロキシ、またはヒドロキシアルキルであり;R11が、水素、アルキル、シクロアルキル、COR6、またはCO2R6であり;R12が、アゼチジノニル、ピロリジノニル、バレロラクタミル、カプロラクタミル、マレイミド、オキサゾリジノニル、イミダゾリジノニル、トリアゾロニル、N−(R6)−ジオキソチアゾリジニルまたはジオキソチアジニルであって、アルキル、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、およびアミノアルキルからなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されており;R13が、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、またはアルキルスルホニルであり;R14が、N(R15)(R15)、N(R15)(ベンジルオキシカルボニル)、N(R15)(アルキルオキシカルボニル)、N(R15)CO(R16)、N(R15)CO(アルキル(N(R15)2))、N(R15)COCO2(R15)、N(R15)COCON(R15)(R15)、N(R15)CO(N(R15)2)、N(R15)SO2R16、N(R15)SO2(N(R15)2)、またはN(R15)COAr3であるか;R14が、ヒドロキシ、アルコキシ、(ヒドロキシ)アルコキシ、(アルコキシ)アルコキシ、(R16CO2)アルコキシ、または(PhCO2)アルコキシであるか;あるいはR14が、であり;R15が、水素、アルキル、ハロアルキル、またはシクロアルキルであるか;あるいはN(R15)(R15)が一緒になって、アゼチジニル、ピロリジニル、(R10)−ピペリジニル、N−(R11)−ピペラジニル、モルホリニル、またはチオモルホリニルであり;R16が、アルキル、ハロアルキル、またはシクロアルキルであり;Ar1が、であり;Ar2が、テトラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリジニル、またはヒドロキシピリジニルであって、オキソ、ハロ、シアノ、ベンジル、アルキル、アルコキシ、N(R8)(R9)、CO2R6、およびCON(R8)(R9)からなる群から選択される0〜3個の置換基で置換されており;Ar3が、テトラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、フラニル、チエニル、ピロリル、またはピリジニルであって、オキソ、ハロ、アルコキシ、シアノ、ベンジル、およびアルキルからなる群から選択される0〜3個の置換基で置換されており;X−Y−Zが、である、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
請求項3
R1が、である、請求項1に記載の化合物。
請求項4
R1が、であり、R3が、水素またはハロ以外である、請求項1に記載の化合物。
請求項5
R3が、CON(R8)(R9)、SO2N(R8)(R9)、アゼチジノニル、ピロリジノニル、バレロラクタミル、カプロラクタミル、オキサゾリジノニル、イミダゾリジノニル、ジオキソチアジニル、N−(R6)−ジオキソチアゾリジニル、またはトリアゾリルであり、トリアゾリルは0〜2個のアルキルもしくはオキソ置換基で置換されている、請求項1に記載の化合物。
請求項6
R3が、ハロ、CON(R8)(R9)、オキサゾリジノニル、またはトリアゾリルであり、トリアゾリルは0〜2個のアルキルもしくはオキソ置換基で置換されている、請求項1に記載の化合物。
請求項7
Ar3が、オキサジアゾリル、ピラゾリル、またはイソオキサゾリルである、請求項1に記載の化合物。
請求項8
R14が、N(R15)(R15)、N(R15)(ベンジルオキシカルボニル)、N(R15)(アルキルオキシカルボニル)、N(R15)((ヒドロキシアルキル)オキシカルボニル)、N(R15)((アルキルオキシ)アルキルオキシカルボニル)、N(R15)CO(R16)、N(R15)((CO(N(R15)2)アルキル)、N(R15)((CO2CO(N(R15)2)アルキル)、N(R15)CO((N(R15)2)アルキル)、N(R15)CO((CON(R15)(R15)アルキル)、N(R15)COCO2(R15)、N(R15)CO((CO2(R15)アルキル)、N(R15)COCON(R15)(R15)、N(R15)COCO((N(R15)(R15))アルキル)、N(R15)CO(N(R15)2)、N(R15)SO2R16、N(R15)SO2(N(R15)2)、またはN(R15)COAr3であるか;R14が、ヒドロキシ、アルコキシ、(ヒドロキシ)アルコキシ、(アルコキシ)アルコキシ、(R16CO2)アルコキシ、または(PhCO2)アルコキシであるか;R14が、N(R15)COCON(R15)(アルコキシアルキル)、N(R15)COCON(R15)(ヒドロキシアルキル)、N(R15)COCON(R15)((テトラヒドロフラニル)メチル)、N(R15)COCON(R15)((N,N−ジメチルピラゾリル)メチル)、またはN(R15)CO((Ar4)アルキル)であるか;あるいはR14が、である、請求項1に記載の化合物。
請求項9
R1が、(Ar1)アルキル、アルキル、(シクロアルキル)アルキル、ジフェニルアルキル、フェノキシアルキル、(PhNH)アルキル、(メチルピロリジニル)アルキル、(イミダゾリル)アルキル、(バレロラクタミル)アルキル、(テトラヒドロフラニル)アルキル、((フルオロ)(メチル)ピリジニル)メチル、フェニルシクロプロピル、またはベンジルピロリジニルであり;R2が、水素であり;R3が、水素、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、シアノ、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、N(R8)(R9)、N(R6)COR7、N(R6)SO2R7、N(R6)CO2R7、N(R6)SO2N(R8)(R9)、CO2R6、CON(R8)(R9)、SO2R7、SO2N(R8)(R9)、またはAr2であり;R4が、水素、ハロ、またはアルキルであり;R5が、水素、ハロ、またはアルキルであり;R6が、水素、アルキル、ハロアルキル、またはシクロアルキルであり;R7が、アルキル、ハロアルキル、またはシクロアルキルであり;R8が、水素またはアルキルであり;R9が、水素またはアルキルであるか;あるいはN(R8)(R9)が一緒になって、アゼチジニル、ピロリジニル、(R10)−ピペリジニル、N−(R11)−ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、またはジオキソチアジニルであり;R10が、水素、アルキル、ヒドロキシ、またはヒドロキシアルキルであり;R11が、水素、アルキル、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルコキシアルキル、フェニル、ピリジニル、(メチルイミダゾリル)メチル、COR6、CO2R6、(ヒドロキシアルキル)CO、(アルコキシアルキル)CO、(テトラヒドロフラニル)CO、(メチルイソオキサゾリル)CO、(チエニル)CO、(フラニル)CO、(ピリジニル)CO、CON(R8)(R9)、SO2R7、SO2N(R8)(R9)、(ジメチルイソオキサゾリル)SO2、((カルボエトキシ)チエニル)SO2、(メチルイミダゾリル)SO2、であり;R13が、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、またはアルキルスルホニルであり;R14が、N(R15)(R15)、N(R15)(ベンジルオキシカルボニル)、N(R15)(アルキルオキシカルボニル)、N(R15)((ヒドロキシアルキル)オキシカルボニル)、N(R15)((アルキルオキシ)アルキルオキシカルボニル)、N(R15)CO(R16)、N(R15)((CO(N(R15)2)アルキル)、N(R15)((CO2CO(N(R15)2)アルキル)、N(R15)CO((N(R15)2)アルキル)、N(R15)CO((CON(R15)(R15)アルキル)、N(R15)COCO2(R15)、N(R15)CO((CO2(R15)アルキル)、N(R15)COCON(R15)(R15)、N(R15)COCO((N(R15)(R15))アルキル)、N(R15)CO(N(R15)2)、N(R15)SO2R16、N(R15)SO2(N(R15)2)、またはN(R15)COAr3であるか;R14が、ヒドロキシ、アルコキシ、(ヒドロキシ)アルコキシ、(アルコキシ)アルコキシ、(R16CO2)アルコキシ、または(PhCO2)アルコキシであるか;R14が、N(R15)COCON(R15)(アルコキシアルキル)、N(R15)COCON(R15)(ヒドロキシアルキル)、N(R15)COCON(R15)((テトラヒドロフラニル)メチル)、N(R15)COCON(R15)((N,N−ジメチルピラゾリル)メチル)、またはN(R15)CO((Ar4)アルキル)であるか;R14が、であるか;あるいはR14が、であり;R15が、水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ハロアルキル、またはシクロアルキルであるか;あるいはN(R15)(R15)が一緒になって、アゼチジニル、ピロリジニル、(R10)−ピペリジニル、N−(R11)−ピペラジニル、モルホリニル、またはチオモルホリニルであって、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキルオキシアルキル、アセトアミド、CO2R6、もしくはCON(R8)(R9)から選択される0〜2個の置換基で置換されており;R16が、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、テトラヒドロピラニル、またはAr3であり;R17が、水素、アルキル、アルキルCO、シクロアルキルCO、アルキルオキシCO、CON(R15)(R15)、COCON(R15)(R15)、COAr3、アルキルSO2、シクロアルキルSO2、フラニルSO2、トリアゾリルSO2、またはN−メチルピロリルSO2であり;Ar1が、であり;Ar2が、テトラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリジニル、またはヒドロキシピリジニルであって、オキソ、ハロ、シアノ、ベンジル、アルキル、アルコキシ、N(R8)(R9)、CO2R6、およびCON(R8)(R9)からなる群から選択される0〜3個の置換基で置換されており;Ar3が、テトラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、イミダゾピリジニル、キノリニル、イソキノリニル、またはフェニルであって、オキソ、ハロ、アルコキシ、ハロアルコキシ、シアノ、ベンジル、アルキル、ハロアルキル、N(R8)(R9)、およびN(R15)CO(R16)からなる群から選択される0〜3個の置換基で置換されており;Ar4が、ピラゾリルまたはトリアゾリルであって、CO2R6もしくはCON(R8)(R9)から選択される0〜1個の置換基で置換されており;X−Y−Zが、である、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
請求項10
R1が(Ar1)アルキルであり、R2が水素である、請求項9に記載の化合物。
請求項11
R14が、N(R15)(R15)、N(R15)(ベンジルオキシカルボニル)、N(R15)(アルキルオキシカルボニル)、N(R15)((ヒドロキシアルキル)オキシカルボニル)、N(R15)((アルキルオキシ)アルキルオキシカルボニル)、N(R15)CO(R16)、N(R15)((CO(N(R15)2)アルキル)、N(R15)((CO2CO(N(R15)2)アルキル)、N(R15)CO((N(R15)2)アルキル)、N(R15)CO((CON(R15)(R15)アルキル)、N(R15)COCO2(R15)、N(R15)CO((CO2(R15)アルキル)、N(R15)COCON(R15)(R15)、N(R15)COCO((N(R15)(R15))アルキル)、N(R15)CO(N(R15)2)、N(R15)SO2R16、N(R15)SO2(N(R15)2)、またはN(R15)COAr3である、請求項10に記載の化合物。
請求項12
X−Y−Zが、である、請求項11に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
請求項13
エタンジアミド,N−[2−[[[(4−フルオロ−3−メチルフェニル)メチル]アミノ]カルボニル]−6,7,8,9−テトラヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−7,10−エタノピリミド[1,2−a]アゼピン−10(4H)−イル]−N,N’,N’−トリメチル−;エタンジアミド,N−[2−[[[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ]カルボニル]−6,7,8,9−テトラヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−7,10−エタノピリミド[1,2−a]アゼピン−10(4H)−イル]−N,N’,N’−トリメチル−;エタンジアミド,N−[2−[[[(4−フルオロフェニル)メチル]アミノ]カルボニル]−6,7,8,9−テトラヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−7,10−エタノピリミド[1,2−a]アゼピン−10(4H)−イル]−N,N’,N’−トリメチル−;エタンジアミド,N’−[2−[[[(4−フルオロ−3−メチルフェニル)メチル]アミノ]カルボニル]−6,7,8,9−テトラヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−7,10−エタノピリミド[1,2−a]アゼピン−10(4H)−イル]−N,N−ジメチル−;エタンジアミド,N’−[2−[[[(3−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ]カルボニル]−6,7,8,9−テトラヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−7,10−エタノピリミド[1,2−a]アゼピン−10(4H)−イル]−N,N−ジメチル−;エタンジアミド,N’−[2−[[[(4−フルオロフェニル)メチル]アミノ]カルボニル]−6,7,8,9−テトラヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−7,10−エタノピリミド[1,2−a]アゼピン−10(4H)−イル]−N,N−ジメチル−;8,11−メタノ−4H−ピリミド[1,2−a]アゾシン−2−カルボキサミド,N−[(4−フルオロフェニル)メチル]−11−[[2−[(3R)−3−フルオロ−1−ピロリジニル]−1,2−ジオキソエチル]アミノ]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−,(8R,11S)−;エタンジアミド,N−(2−フルオロエチル)−N’−[2−[[[(4−フルオロフェニル)メチル]アミノ]カルボニル]−7,8,9,10−テトラヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−8,11−メタノ−4H−ピリミド[1,2−a]アゾシン−11(6H)−イル]−N−メチル−;エタンジアミド,N’−[(8R,11S)−2−[[[(4−フルオロ−3−メチルフェニル)メチル]アミノ]カルボニル]−7,8,9,10−テトラヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−8,11−メタノ−4H−ピリミド[1,2−a]アゾシン−11(6H)−イル]−N,N−ジメチル−;エタンジアミド,N’−[2−[[[(4−フルオロフェニル)メチル]アミノ]カルボニル]−7,8,9,10−テトラヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−8,11−メタノ−4H−ピリミド[1,2−a]アゾシン−11(6H)−イル]−N,N−ジメチル−;エタンジアミド,N’−[2−[[[(4−フルオロ−3−メチルフェニル)メチル]アミノ]カルボニル]−7,8,9,10−テトラヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−8,11−メタノ−4H−ピリミド[1,2−a]アゾシン−11(6H)−イル]−N,N−ジメチル−;8,11−メタノ−4H−ピリミド[1,2−a]アゾシン−2−カルボキサミド,N−[(4−フルオロフェニル)メチル]−11−[[2−[(3R)−3−フルオロ−1−ピロリジニル]−1,2−ジオキソエチル]アミノ]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−;8,11−メタノ−4H−ピリミド[1,2−a]アゾシン−2−カルボキサミド,N−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−11−[[2−[(3R)−3−フルオロ−1−ピロリジニル]−1,2−ジオキソエチル]アミノ]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−;およびエタンジアミド,N’−[2−[[[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ]カルボニル]−7,8,9,10−テトラヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−8,11−メタノ−4H−ピリミド[1,2−a]アゾシン−11(6H)−イル]−N,N−ジメチル−;からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
請求項14
治療量の請求項1に記載の化合物および薬学的に許容される担体を含む、HIV感染の治療に有用な組成物。
請求項15
ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤、非ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤、HIVプロテアーゼ阻害剤、HIV融合阻害剤、HIV結合阻害剤、CCR5阻害剤、CXCR4阻害剤、HIV出芽もしくは成熟阻害剤、およびHIVインテグラーゼ阻害剤からなる群から選択される、AIDSまたはHIV感染の治療のために使用される治療上有効な量の少なくとも1種の他の薬剤、ならびに薬学的に許容される担体をさらに含む、請求項14に記載の組成物。
請求項16
治療上有効な量の請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩を、それを必要としている患者に投与することを含む、HIV感染を治療する方法。
請求項17
ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤、非ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤、HIVプロテアーゼ阻害剤、HIV融合阻害剤、HIV結合阻害剤、CCR5阻害剤、CXCR4阻害剤、HIV出芽もしくは成熟阻害剤、およびHIVインテグラーゼ阻害剤からなる群から選択される、AIDSまたはHIV感染の治療のために使用される治療上有効な量の少なくとも1種の他の薬剤を投与することをさらに含む、請求項16に記載の方法。
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